最近3日くらい落ち続けていてアクセスする事がまだできない状態ですが、山田さん、箕輪さん、正田さんによる節税に関する対談サイトに自社ビル話題が書いてあったので、会社が自社ビルを持った時にどのような処理になるかを書きます。
箕輪編集室を株式会社に!税金の悩みを解決する節税チーム誕生!?
自社ビルはいくらくらい持つことができるのか
金額的には建物よりも土地代が一番大きくなるので、自社ビルを持つ場所により金額が全然変わってきます。完成している建物ごと買うのか、土地を買って建物を建設発注するかによっても金額が大きく変わってきます。
建物ごと買う場合には相場を調べることでだいたいの金額がわかると思うので、私は土地を買って自社ビルを建設発注した場合にどれくらい金額がかかるのか、どれくらい費用にすることができるのかを書きます。
条件は100平方メートルの土地に6階建て、各階70平方メートルの鉄筋コンクリートの建物を建てた場合のおおよその金額です。
建物の建設費用は約4,500万円、これに8%の消費税360万円をを足すと約5,000万円になります。電気ガス水道設備とエレベーター設備代が2,000万円。消費税160万円を足すと約2,200万円。
各階70平方メートル、6階建ての鉄筋コンクリートのビルは7,200万円くらいで建てることができます。質により金額はかなり変わってくると思うのでおおまかな金額としてとらえてください。
自社ビルを建てるためにはこの7,200万円プラス土地代を支払うことになります。想像していたより高かったでしょうか、安かったでしょうか。
自社ビルを建てた時、費用にいくら落とせるのか
建物4,500万円に対する1年間の減価償却費が90万円、その他の電気設備やエレベーター設備2,000万円に対する1年間の減価償却費は約130万円、合計で220万円しか費用にすることができません。
土地代も含めて現金で楽に支払えてしまうのであれば問題ないと思います。自社ビルを持つことの所有欲が満たされ、モチベーションも上がり、月々の家賃を支払う必要がなくなります。自社で使用しないフロアはテナントとして貸し出すことで収入を得ることもできます。
しかし全額銀行からの借入で自社ビルを建てた場合は資金繰りが非常に厳しいことになってきます。最低でも建物と同額程度になる可能性が高い土地代は1円も費用にすることができません。節税効果が全くないにも関わらず、資金繰り状況は致命的に悪化します。
自社ビルを建てるという行為は会社経営者の気持ちを満たす効果が非常に大きいので、会計事務所も含めた業者が組んで自社ビル建設を勧め、そして会社経営が行き詰まってしまうという事例を実際に数件見たことがあります。
どの案件も言葉巧みな営業行為にも問題があったと思いますが、社長が自社ビルを建てることによる資金繰りと費用として処理できる金額の理解不足が原因で会社経営が厳しくなってしまいました。
支払った金額が費用になるはずという幼稚で低レベルな考え方しかできない人は自社ビルには絶対に手を出すべきではありません。
マッチポンプのような話になってしまいました。
対談サイトに気になった一文がありました
僕のブランド価値もあるから(税務署に)入らせないようにはしますけどね(笑)
とサイト内で山田真哉さんが言っていましたが、そのようなことは可能なのでしょうか。どうやって入らせないようにするのでしょうか。圧力をかけて税務調査に入らせないようにするのでしょうか。
気軽に発した言葉なのか、本当は言っていないのに面白くするために書いたのかはわかりませんが非常に問題が大きな文言だと思います。