禁煙は本当に難しいのか?の話

タバコ
禁煙は非常に難しいと言われています。
身体的依存、習慣依存、精神的依存の影響で麻薬をやめるのと同じくらいたばこをやめることは難しいと言われています。
いつの間にか禁煙外来なるものも誕生しました。
禁煙をするのは本当にそんなに難しいのか、薬を飲まないとやめることはできないのでしょうか。
私は2006年4月に禁煙しました。
1987年から20年間、毎日60本以上タバコを吸っていました。
最初の10年くらいはマイルドセブン、その後はマイルドセブンライトに替え、最後の2年くらいはマイルドセブンスーパーライトだったと思います。
タバコが軽くなった分、ニコチン量はかなり減りましたが毎日60本以上という本数はやめる時まで全く変わらず。
誰もが認めるニコチン中毒でした。
私自身も酒はやめることができてもタバコは一生やめられないと思っていました。
当時は飲食店で禁煙のお店もなく、仕事中もタバコの制限が全くなかったので吸い放題の状態でした。
起きている時間はずっと吸い続けている状態だったと思います。
2005年頃に一度、禁煙を失敗しました。
二週間くらいやめたのですが、頭がぼけーっとして仕事の進みが悪くて辛くて挫折しました。
タバコを吸えば頭がスッキリすると思い二週間ぶりにタバコを吸ったのですが、タバコを吸ったら気持ちが悪くなり、さらに頭に霧がかかってしまった感じで思考が止ってしまいました。
吸うも地獄、吸わぬも地獄状態。
タバコを吸わなくても体調が悪く、吸っても体調が悪い状態が2日ほど続きました。
禁煙挫折から3日目か4日目には元の喫煙時の状態に戻りました。
この時にやっと気が付きました。
私には調子の良い、頭がスッキリした状態の時なんてなかったということに。
禁煙時の頭がスッキリとしていないと感じた状態、あの状態が私にとっては普通の常態だったんです。
そして二週間ぶりに脳や身体に悪いタバコを吸ったことで脳の動きも体調も悪くなり、数日間タバコを吸ったことでニコチン中毒状態に戻ってしまった。
ニコチン中毒時はタバコを吸わない時は脳の動きが低下していて、タバコを吸うと少しまともな状態に戻る。
私が二週間タバコをやめていて調子が悪いと感じていた状態は実は調子が悪かったわけではなく、私にとっては普通の常態だったんです。
普段はもっと脳みその動きがシッカリしているとバカな勘違いをしていただけ。
タバコを吸えば自分はもっとできる状態になると自己暗示をかけてしまっていた状態でした。
実は禁煙が難しいと言われいる一番の原因はここだと思います。
タバコを吸っている時の自分の脳の動きはスゴイ、体調が良い、もっとできる人間の状態であると勘違いしてしまい、調子が悪かったりダメなことを全てタバコのせいにしたくなってしまうところ。
タバコを吸うと調子が良くなるわけでなく、タバコを吸うことで7割程度脳の動きが回復するだけ。
このことに気付くことができないと禁煙時にタバコを吸うことでスーパーマンに戻れると自己暗示をかけてしまうことになり、つい吸ってしまう。
吸っても調子が良くなるわけもなく数日間は吸っても気持ち悪くなるだけなのに吸い続けてまた元の喫煙者に戻ってしまう。
繰り返す人は何度も何度も繰り返します。
気付かないのか、気付かないふりをしているのか。
脳みその動きが悪いのは禁煙のせいではなく、元からであることに気付いていないはずないと思うのですが、なかなか認めたくないのでしょうか。
私は自分の脳みその動きが悪いのは元からだということを認めたらすぐやめられました。
禁煙失敗からそのことを認めるまで1年近くかかってしまい、二度目の禁煙チャレンジは1年後である2006年4月。
この時は最初の6時間は禁煙をやめてしまおうかという気持ちが少し沸いてきましたが、翌日以降は全く苦痛を感じずに完全禁煙をすることができました。
まわりの人からは異常な喫煙者であった私が、全く辛そうな気配がなく禁煙を成功させたことを不思議がっていました。
昔からお前はタバコ吸うために生きてるよね!ってよく言われていました。
仕事柄、取引先の人の我慢や正義を偉そうに語ることが多いので2度も禁煙を失敗するなんてことは絶対に許されなかったというのもあります。
本当は死ぬほど辛いでしょ?辛かったでしょ?と聞かれることも多かったですが、全然辛くなかったです。
タバコをやめるということが辛い、タバコをやめると調子が悪いという過剰な思い込みとおかしな自己暗示さえなくせば後は精神力の勝負です。
禁煙くらいで泣き入れるなんて情けないです。
これは誰よりもニコチン中毒だった私だからこそ堂々と言えることです。
禁煙をしようと思ってもできない人はダメ人間だと思います。
だって本当にやめようと思えば簡単なんですから。
と、偉そうなことを書きましたが、禁煙は簡単だったのですがその後の体重と体脂肪率増加にはかなり苦しみました。
苦しんでいます、現在進行形です。
タバコを吸っていた時からサーフィンをしていたこともあり、ずっと食事制限をしていました。
お酒も平日は飲まずに我慢していました。
食事を我慢してヤニを食い、酒を我慢しヤニを食い。
タバコを吸い続けることで食事と酒を我慢してきました。
タバコをやめたことで味覚が敏感になり食事が美味しくなりました。
特にお米がとても美味しく感じるようになりました。
禁煙をした2006年4月頃は体重57キロ、体脂肪率12%くらいでした。
かなり良い感じの体型と体力をキープしていました。
一進一退を繰り返しながら禁煙から10年経過の2016年4月には体重69キロまで増えてしまった後に58キロまで戻し、今は62キロ前後、体脂肪率18%前後で推移中。
よく言われているように禁煙をしたことで食事が美味しく感じるようになり、体重も体脂肪率も増えてしまいましたが年による代謝と運動量が減ってしまったことによる影響が大きく、禁煙の影響で体質が悪化したのかどうかはなんとも言えないところ。
私の場合は食欲と酒欲に負けてしまっただけでなく、年と共に怪我をすることが多くなり、さらに怪我が治りにくく長期間運動量を増やせないことが多くなってきています。
しかし禁煙の影響で食事が美味しく感じるようになり、味覚が研ぎ澄まされたというのは間違いのないところ。
美味しさを感じることができるようになって体質が悪化しましたが、タバコを吸い続けていたことと比べたらとても幸せです。
禁煙は普通の精神力があり、おかしな勘違いや自己暗示をかけなければ簡単です。
タバコをやめることができ、太ることができたらとても幸せなことだと思います。
禁煙は本当に簡単です。
外来禁煙になどは、行った時点で禁煙は大変ということを認めてしまっているので負けでダメだと思います。
負けず嫌いの気持ちがあれば誰にもでも簡単に禁煙できます。
ぜひチャレンジしてみてください。

この記事を書いた人

山口 健一

20年以上会計事務所で勤務し、20件以上の税務調査経験があります。

これだけの経験がある私だからこそ税理士との交渉をスムーズでわかりやすいものにするお手伝いをすることができます。

税務、法務、労務など会社経営に必要な全て業務知識を網羅しており、私が可能なことは私が対応をし、専門家に依頼すべきことは適切な専門家に依頼、仲介をすることができます。