クレジットカードやPayPayペイペイを導入しないお店

クレジットカード
個人商店を中心に、未だにクレジットカードを使えないお店が沢山あります。理由はクレジットカード会社に引かれる手数料を支払うのが嫌だからです。
しかしクレジットカード手数料を嫌がっている人に現在の手数料利率の相場を聞いてみると、わからなかったり7%や8%、10%くらいと答える人の多いこと多いこと。
クレジットカードを導入しない理由は手数料の料率の問題ではなく、調べるのが面倒で嫌なだけのことが非常に多いです。知り合いにクレジットカードを使えない店舗経営の人がいたら、クレジットカード決済を導入しない理由と今の手数料利率がどれくらいであるかを聞いてみてください。やる気のなさがよくわかると思います。

消費税が10%に増税された場合

された場合というよりも一応2019年10月1日から増税されることが決まっているのですが、疑心暗鬼になっている人が多い状態です。私も上がらない可能性の方が高いと思っていますし。
予定通り消費税が10%に増税された場合、クレジットカードなどのキャッシュレス決済の際に5%のポイント還元がされる可能性が高くなっています。
消費増税対策、還元ポイントは5% 9カ月間で検討
2%を還元との報道がされていましたが、増税した場合は5%が還元される可能性が高くなってきたことで現在クレジットカード決済を導入していないお店の迷いと葛藤がさらに大きくなっています。

クレジット決済機能導入までの期間

増税が完全に確定であればクレジット決済を導入したい、しかしまだ増税しない可能性がある状態であるので今は決断できない。もう少し様子を見てから、増税が確定してからクレジット決済ができる状態にしたい。
今クレジット決済ができないお店のほとんどがそんな風に考えているはずです。増税するか撤回するかがほぼ確定となる2019年5月から6月にかけて、その時期にクレジット決済機能の導入が簡単にできると思っているのでしょうか。
混雑することはわかっていると思うので多少の待ちは覚悟していると思いますが、どの程度を想定していますでしょうか。おそらく1ヶ月から2ヶ月くらいの待ちを想定しているのではないでしょうか。
私はそんなに甘くないと思っています。消費税増税が完全に確定してからクレジット決済機器の導入をしようとした場合、6ヶ月は待つことになると思います。
クレジットカードなどのキャッスレス決済をした場合に5%を還元する期間は9ヶ月をベースの検討されています。この9ヶ月に間に合わない可能性も十分あると思います。
今クレジットカード決済ができないお店はポイント還元期間に間に合わない可能性というのを考えているのでしょうか。
売上金額としては9ヶ月ダウンするだけですが、新規の客が来る可能性が減るなど売上金額ダウン以上の悪影響があると思います。

PayPayペイペイ狂想曲

クレジットカード決済ができないお店の人がPayPayを知っている可能性は少なく、PayPay狂想曲のことなど全く知らないはずです。
スマホ決済「ペイペイ」狂想曲 100億円還元で顧客殺到
忘年会シーズンであることからPayPayを使える飲食店と使えない飲食店では集客に大きな差が出ています。PayPayを知らない人はそのことにさえ気が付いていません。
PayPayのキャンペーンの影響で来る客が良い客かどうか、良い客の定義や狙いたい客、狙うべき客はお店によって千差万別なのでわかりません。
しかし大多数の飲食店にとってPayPay決済ができる状態にすることのデメリットはないです。
仕入が現金払いなので入金までのタイムラグが気になるのだと思いますが、タイムラグよりも売上の増減の方が圧倒的に影響が大きいのではないでしょうか。
消費税増税はまだ確定ではなく、私は増税はないと思っていますが増税が確定した場合、その後のクレジット決済機能申し込み狂想曲がどのように推移していくのかを楽しみにしています。

この記事を書いた人

山口 健一

20年以上会計事務所で勤務し、20件以上の税務調査経験があります。

これだけの経験がある私だからこそ税理士との交渉をスムーズでわかりやすいものにするお手伝いをすることができます。

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