以前、商店街に関することを投稿しました。昔ながらの商店街は今までと同じことを毎日繰り返しているだけで努力不足、その影響で昔栄えていた商店街も衰退が進んでしまい、近いうちに破綻してしまうと言う話です。
昔ながらの商店街は変わらないと終わってしまう!の話
街の商店街だけでなく、昨日と同じことを今日も繰り返していくだけで儲けること、生活をしていける時代ではなくなってしまいました。昔は商店街だけでなく、製造業も建設業など他の業種も昨日と同じ今日を繰り返しているだけで稼ぐことができ、生活に困るようなことはありませんでした。
昨日と同じ今日を過ごすだけで大丈夫だったのは20年くらい前までだったと思います。その後は年月の経過と共に同じことを繰り返すだけの人達は破綻していきました。同じことを繰り返しているだけでは規模の大きいお店や業者と勝負になるはずがありません。
スーパーなどの大規模店が近所にできてしまう時に反対運動などが起きましたが、自分たちの努力不足を棚に上げて、今までと同じことを繰り返すだけの生活を守るための反対運動。近所の人にとっては努力不足のお店よりも努力をしている大規模店ができることの方がありがたいのです。
商店街の人達が全く仕事をしていないとう話ではありません。早起きをしたり、長時間働いたりと大変なことも多々あると思います。しかし意味のない早起きや長時間労働をしても意味がないのです。意味を考えて早起きや長時間労働をしているのではなく、昨日と同じ今日を過ごすだけの重労働をすることはただただ時間と労力の無駄使いです。
先にも書きましたが、これは商店街などの小売店だけでなく製造業や建設業など他の業種でもほぼ同じ傾向でした。昔は商売をするのが簡単だったのです。みんながやっていることを真似して、みんなと同じことを毎日繰り返しているだけでほどほどに儲かり、生活が成り立っていました。
エビデンスはありませんが、私自身が25年近く会計事務所に勤務をしていろいろな業種の人の仕事方法や財務状況を見てきたので間違いありません。毎日ギュウギュウの満員電車に乗って通勤する会社員がかわいそうになってしまうくらい楽に稼いで良い生活をしていました。
特に親の代やその上の代から続いているお店や商売をしていた人は、会社員にとっては信じられないくらい楽をして稼いでいました。本人は全然楽をしていた意識はありません。産まれた時から親がその商売をしていて、他の仕事をしたこともないのでその状態が普通だと思っているのです。
私世代である40代の人の中で、親が個人事業主だったり小さな会社を経営していた人は親が頑張って仕事を上手く成功させたと思っていると思います。そういう人もいると思いますが、30年くらい前はバブルの時期ということもありましたが誰が何をやっても上手くいく時代だったのです。
当時の感覚で今商売をやったら絶対に上手くいきません。何が違うか、何もかもが違うのです。昔は何も考えないでも今までと同じこと、みんなと同じことをすれば良いだけだったのです。当時は私もそれが普通だと思っていました、今考えると笑ってしまうくらいお粗末な仕事状況でした。
親が個人事業主として、零細企業を経営していた人が起業をしている友達に自分と親の経験談を元にアドバイスをすることはとても迷惑だからやめるべきです。親がスゴかったのではなく、誰が何をしても大丈夫だった時代のせいだった可能性が高いのです。親への尊敬度合いを落としたいわけではないのですが、友達や知り合いにそのことを語るのは迷惑なのでやめるべきです。
そんな親の姿を見ていた人がこれから起業をしたりする。これもとても危険だと思います。親が事業に失敗してダメになってしまっていれば、親を反面教師として事業をすることは有意義であると思いますが、20年から30年くらい前に親が上手く仕事をしていたイメージで起業をするとあっという間に破綻します。時代は変わりすぎてしまっているのです。
昔のように今までと同じことを繰り返したい人にとっては新規事業は厳しい時代ですが、能力のある人や論理的に積み上げて考えることができる人にとっては起業をして成功しやすい時代になっています。
論理的に素早い対応をすることが成功すること、破綻しないことが最低条件の時代です。昨日までと同じことを意味なく繰り返す人生が良ければ起業せずに会社員や役所勤めをするのが幸せだと思います。
意味なく同じことを繰り返さない、全ての事に対して即時対応をする。このことが起業をした人には絶対に必要なことであると共に、私自身も今まで以上に頑張っていかなくてはいけない部分だと思っています。