田端信太郎氏の「過労死は自己責任」発言!の話

炎上

田端氏の「過労死は自己責任」発言炎上騒動の流れ

2018年6月2日、最初はZOZOTOWN田端氏と弁護士である島崎氏が高プロ制度の話題で噛み合わないツイートの応酬をしていました。そこから残業問題の話となり、そして過労死の問題へと話がエスカエレート。


このやり取りの中で上記のような田端氏の自己責任とのツイートがありました。この後さらに話がエスカレートして、「過労死は自己責任」との言葉だけが切り取られて拡散、さらに大炎上していきました。
元のツイートのやり取りを最初から全て読めば炎上するような話ではありません。炎上も何も田端氏と島崎氏とのやり取りが全く噛み合っていなく、会話になっていないんですから。
おそらく大多数の人は田端氏が「過労死は自己責任」とツイッターで発言とのツイートを読み、脊髄反射的にけしからん!と反応したのだと思います。ニュース内容を確認した人も少ないのではないでしょうか。ニュースを確認しても、面白おかしく切り取って書かれているので田端氏の真意や本当の話の意味を書いているニュースはありません。ありのままを書いたら面白くないので、話が面白おかしく切り取られています。
元のツイートを読まずに怒っている人はまず田端氏6月2日のツイートを全部読んでみてください。怒っている人の多くは、やり取りされていることの意味がほとんどわからないのではないでしょうか。どうでしょうか、読んで理解できましたでしょうか。
「過労死は自己責任」との言葉、これを読んで過労死をした人が100%悪く、企業側に非はないと解釈する人が非常に多いので大炎上しています。テレビのワイドショー的、週間文春的な解釈の仕方です。流している人の思惑におもいきり乗ってしまっています。
ニュースに書いたりSNSで拡散させている人はどう解釈してもらった方が燃え方が激しくなるか、嘘ではないけど田端氏の真意が伝わらない言葉を流しているのだと思います。そしてそれに全く気が付かない人が引っかかりさらに拡散。元の話をほとんど知らない人が意味なく勝手に怒っているだけの状態になっています。炎上はいつもこうですよね。

結局誰が悪く誰に責任があるのか

私も「過労死は自己責任」だと思っています。労働者が100%悪いという意味ではなく、過労死が発生してしまう環境は企業も労働者のどちらにも非があるということです。
勤務時間が非常に長い日々が続いてしまうブラック企業に就職をしてしまった場合、選択肢はあまりありません。
1 気合いで頑張り続ける。
2 会社が勤務時間の改善をしてくれるまで待つ。
3 退社する。
実際に働いていると選択肢がいっぱいあるように感じると思いますが、実際はこの3つしか選択肢はありません。3つの中から選べば良いだけです。
選択肢は3つありますが2つめの会社に期待するのは無駄だからするべきではありません。自分の人生のオールを人に渡してしまってはダメです。自分の人生のオールは自分で持ち、絶対に他人に渡してはいけません。
過労死をしてしまう人の大半は2番を選択してか、考えることを放棄してしまっているのだと思います。過労のために身体も心も壊れてしまい、考えることができなくなってしまっている人も多いと思います。考えることができなくなってからでは遅いのです。考えることができなくなる前に退社をする、逃げるという選択をしなくてはいけないのです。自分の身は自分で守るしかありません。
過労死をしてしまう前に逃げれば良い!という話に対して、その状態になると逃げることさえできなくなってしまうとの意見や書き込みも多く見かけます。それはその通りだと思います。が、現実問題としてその状態になってしまう前に動かなくてはダメなんです。
今回の炎上騒動を見て思ったのは自分のことを、自分の人生を人任せにしても大丈夫な人が多すぎると感じました。
そしてちょっと違った視点から、面白いと感じた文章が永江さんのブログ内にありました
柔軟な思考を持った方が人生はきっとうまく行くよ

ブラック企業は社員にたいしてもアレなわけだから、顧客に対しても当然アレで、そうなると働いている社員も被害者100%ではなく、顧客に対して害を与えている場合も十分ある。絶対損する商品やサービスを売ったり。つまり物事には両面あると言うことだ。被害者の側面と加害者の側面も並立している。

過重労働状態で辛くても辞めることができない人は会社からの命令に絶対服従であるので、非常に多くの人に迷惑を迷惑をかけていることは間違いありません。NOと言えないこと、言わないことは優しさではないのです。その対応をして特をする人、喜ぶのはブラック企業だけなのです。NOと言うべき時は必ずNOと言うべきです。


過労死問題のツイート近くに上記ツイートがありました。私は過労死問題よりこちらの問題の方が非常に悪質で根が深いと感じました。この問題も企業側だけが悪いわけではなく、企業側と働く側の双方に複雑な状況があります。この問題に関しては企業側、働く側双方にとって良い解決方法は全く思い浮かびません。どうしたら良いのでしょう。
このような問題を真剣に考えれば考えるほど企業に勤めるのが嫌になります。

この記事を書いた人

山口 健一

20年以上会計事務所で勤務し、20件以上の税務調査経験があります。

これだけの経験がある私だからこそ税理士との交渉をスムーズでわかりやすいものにするお手伝いをすることができます。

税務、法務、労務など会社経営に必要な全て業務知識を網羅しており、私が可能なことは私が対応をし、専門家に依頼すべきことは適切な専門家に依頼、仲介をすることができます。