休肝日は週に何日?の話

ビール
週に何回くらいお酒を飲んでいますでしょうか。体調が悪い日以外は休肝日も作らずに年に360日くらい飲んでいる人も多いと思います。年間360日くらいお酒を飲んでいる人は血液検査でγ-GTPの数値で引っかかりますよね。

γ-GTP

γ-GTPの正常値は男性は10~50,女性は9~32です。50を越えていると肝機能が弱ってきているのでアルコールを減らす必要があり、100を越えていると肝臓に障害が起きている可能性があるので病院に行くべき状態であり、200を越えていると肝臓に何かしらの病気がある可能性が非常に高いのですぐに病院に行くべき状態です。
・50以下 正常値
・50以上100以下 すぐに病院に行く必要はないが酒量を減らすべき
・100以上200以下 肝臓に病気がある可能性があるので酒量を減らし、なるべく早く病院に行く
・200以上 肝臓に病気がある可能性が高いので酒をやめて、1日でも早く病院に行く
ものすごく簡単に書くとこんな感じです。γ-GTPが100を越えてしまっている時はなるべく早く病院へ行くと同時に、休肝日を増やさないと脂肪肝となったり脂肪肝が進んでしまい、脂肪肝から肝炎へと進み、さらに肝硬変へと症状が悪化してしまいます。脂肪肝はお酒をやめれば比較的短い期間で治りますが、肝硬変まで進んでしまうと治ることはありません。
肝炎まで進んでいないγ-GTP200未満の状態の時に酒量とお酒を飲む日を減らすだけで、γ-GTPの数値を含めた肝機能がかなり回復します。肝機能が回復すると疲れの回復も大きく変わってきます。
お酒が好きで今後も長くお酒を楽しみたいのであれば、脂肪肝の状態の時に酒量や飲む頻度を制限して肝臓の状態を回復させるべきです。γ-GTPは簡単な血液検査だけで確認することができます。γ-GTPが100以上200未満の人は1ヶ月酒量を減らすだけでかなり改善するはずなので、まずは1ヶ月摂生して病院に行き回復を確認しましょう。

休肝日はどれくらい必要か

厚生労働省の飲酒のガイドラインや医療機関のサイトでは週に2日以上の休肝日を推奨しています。休肝日は1滴でもお酒を飲んだらダメです。少しでも飲むと肝臓は休まりません。
可能であれば週に2日の休肝日は連続した2日が良いと書かれたサイトが多いのですが、エビデンスを見つけることはできませんでした。可能であれば毎週2日連続で、連続が無理である場合は連続でなくても必ず週に2日の休肝日を作りましょう。長くお酒を楽しむためには肝臓の休息は絶対に必要です。
休肝日を週に2日作れば安心ということではなく、確率的にはお酒を飲む日や量が少ない方が身体への負担が少ないので病気になりにくいです。週に2日飲む人と比べて毎日飲む人の総死亡率が1.5倍から1.8倍との厚生労働省研究班の発表があります。
お酒を飲む人は「休肝日」を 厚生労働省研究班
タバコは簡単にやめることができた人でも、お酒はなかなか減らすことができない人が多いと思います。私もなかなか減らすことができませんw。週に5日の休肝日はなかなか難しいので、まずは週に2日の休肝日を作るところからスタートしましょう。

この記事を書いた人

山口 健一

20年以上会計事務所で勤務し、20件以上の税務調査経験があります。

これだけの経験がある私だからこそ税理士との交渉をスムーズでわかりやすいものにするお手伝いをすることができます。

税務、法務、労務など会社経営に必要な全て業務知識を網羅しており、私が可能なことは私が対応をし、専門家に依頼すべきことは適切な専門家に依頼、仲介をすることができます。