以前に痔の市販薬の話と痔の専門医から処方される薬の効能などの話を書きました。
痔主は痔の専門医に行くメリットがあるのか？の話
この投稿の詳細と続きです。
私が痔主になったのはおそらく15年くらい前。比較的軽めのいぼ痔で一進一退を繰り返していましたが、2018年7月中旬にいぼ痔にうもれるような位置に切れ痔を発症して重症化してしまいました。
重症化してから半年が経過しました。結論を先に書きます。痔は恥ずかしくても面倒であっても気が付いたらすぐに専門医に行くべきです。
初期状態であれば専門医から処方される薬を使い、排便に対する知識を身に付けるだけで完治したり、日帰り手術で簡単に治ります。
この初期状態を逃してしまうと診察に対しての恥ずかしさよりも怖さが増してきて、さらに病院に行きたくなくなってしまいます。
痔主の人は新年を機会に専門医に早く行くという誓いをぜひしてください。痔の苦痛を味わう日々は時間の無駄であり、人生をつまらなくさせてしまいます。今年こそはぜひ専門医に行ってください。
病院に行かないで放置するとどうなってしまうか、ここから詳しく書きます。
私は半年間で回復したか
7月から8月まで放置の影響で悪化
7月中旬に何かをきっかけにして発生した切れ痔。内部にあるいぼ痔、内痔核に囲まれるような位置に切れ痔ができてしまい、当初は軽く考えていたことで日々悪化と痛みが増していきました。7月の切れ痔の前の時点で手術なしでは完治は無理な状態だったので、この時点で病院に行っていても完治はしませんでしたがあまり苦痛を感じないで済んだと思います。
大きな判断ミスでこの切れ痔を7月中旬から8月中旬まで放置してしまいました。日に日に椅子に座っていることができる時間が短くなってきました。
8月中旬過ぎには車の運転も辛い状態。それでも台風の影響で波がある日があったのでサーフィンに行っていました、往復の運転はかなり地獄でした。
サーフィン中にボードに座っているだけでも痛い。何をしても痛い。サーフィンをすること、サーフィンの往復の運転の影響でさらに切れ痔の傷が深くなり、痛みが増してきました。
ほぼ仕事にならない毎日
8月中旬には毎日6時間くらいは痛くて椅子に座っていられない状態になっていました。排便時、排便直後はあまり痛みがなかったのですが排便から1時間後くらいから痛みが強くなり始め、その後は6時間から7時間くらいは強い痛みが続き座り続けることができませんでした。浮き輪みたいな形をした痔の人ようのクッションを使ってもダメ。毎日6時間くらい、立ったり座ったりを繰り返しながら仕事をしていました。この頃の仕事スピードの遅さったらありません。
立ったり座ったり歩き回ったりを繰り返す時間のロスだけでなく、思考が尻に集中してしまって考えることができないのです。ひらめきや過去の経験や事例と思考を積み上げていくことが主な仕事の私にとっては致命傷です。ハッキリ言って仕事になっていませんでした。
この頃はさすがにサーフィンに行く気力もなくなっていました。
9月3日についに諦めて病院へ
2週間くらい毎日6時間以上が続いていたこと、そして20年前から大好きだったハイスタンダードのライブハウスでのライブが9月4日だったこと。少しでも体調が良い状態で、尻が痛くない状態で参加したかったのでわらにすがるような気持ちで病院に行きました。待合室で待つ間、会社に「1泊で手術をすることになりました。明後日には出社できると思います」と会社に電話をしている人がいて、私もいきなり手術をすることになってしまうかもしれない！と少しビビりました。
しかしそんな心配とは裏腹に診察結果は「手術が必須な状態。入院期間は最低でも2週間。仕事ができる状態までは手術からら1ヶ月が必要。術後1ヶ月は痛みで仕事は難しい。大腸検査も手術前日でないとできない状態。大腸検査をしてしまうと痔が悪化して日常生活を送れなくなる」という悲惨な結果でした。
日帰りとか1泊入院で手術とか、そんな甘い状態ではありませんでした。
診察方法と痛み
ほぼ想像通りの診察です。お尻の穴に指を突っ込まれて触診をされ、その後にお尻の穴に内視鏡を入れられます。痛みを限界まで我慢していたり、症状がかなり悪化してからの診察はかなり痛いです。イガグリをお尻の穴に入れられるような感覚の痛さ、かなり強烈です。
そして採血や注射と同じで先生の技術により痛みがかなり違います。どの先生の診察になるかどうか、運次第です。
痛みや傷口の悪化など、症状が悪化している時に診察は辛い診察になってしまいます。診察は痛みなどの症状が治まっている時、病院に行かなくても平気かもしれない！と思っている時に行くのが一番です。
手術と入院は難しい状況
1ヶ月仕事が止まってしまうということを考えると手術をできる状態ではありませんでした。7月中旬から痛みの影響で仕事がかなり遅れている状態。この状態からさらに1ヶ月仕事が止めてしまうことは仕事に致命的なダメージになってしまうので、まずは症状を落ち着かせて仕事を進め、進める前に遅れてしまっていた分を取り戻してから1ヶ月分仕事を進めてから手術と入院時期を探る。これしか選択がない状態でした。
症状を落ち着かせる方法は毎日朝は注入軟膏を、夜寝る前に座薬を使うこと。そして便秘や下痢は痔の回復を妨げたり悪化させることになるので1日3回の整腸剤摂取と質の良い排便を意識した食生活。
処方された薬は注入軟膏は「ポラザG軟膏」、座薬は「プロクトセディル座薬」、整腸剤は「ビオスリー配合剤」でした。
整腸剤だけでは上手くコントロールができなかったので今まで唯一食べることができなかった納豆を毎日食べることにして、ヨーグルトとの量を調整して便の硬さをコントロールする生活がスタートしました。
11月になってもあまり回復せず
処方された薬を使い、たまに下痢をすることはありましたが週に6日は上手く軟便誘導できていたにも関わらず、毎日6時間くらい座っていられないくらいの痛みがある期間が続きました。痛みが続いている状態で遅れていた仕事が追いつくはずまもなく、かなりギリギリの状態ので生活。時間のなさと痛みの影響でサーフィンにも行けず、行く気力もなく、トレーニングもまったくできない状態が11月上旬まで続きました。
ロキソニンなどの痛み止めを何度か試したり、ロキソニンを倍量飲んだりしたこともありましたが痛みは全く楽になりませんでした。痛み止めの効果0です。飲んでも飲まなく全く変わらないのです。
急に回復
11月中旬頃から朝食直後にロキソニン1回分とイブクイックDXを1回分（2錠）を同時に飲み始めました。今ググってもこの組み合わせが効くとか良いというサイトは見当たらないのですが、前に何かでこの組み合わせを見たことあったような気がしたので試してみました。何をしてもずっと痛い状態が続いていたので身体に悪くても何でも試してみたかったのです。
毎朝ロキソニンとイブクイックDXを飲んだ1時間後から1時間後に排便。排便時の痛みが5分の1くらいになり、排便後1時間後から始まる痛みは半分以下。さらに痛い時間は3時間程度。劇的な効果でした。
他の痛み止めの組み合わせや痛み止めを飲まなかった時などにどうなるかいろいろ試しましたが私にはロキソニンとイブクイックDXを朝食後に飲むパターンが一番良かったです。
ロキソニン倍量やイブクイックDXを倍量、市販のロキソニンにいろいろな成分が混ざった高いロキソニンを飲んでもあまり効果はありませんでした。
ロキソニンとイブクイックDXを飲み始めてからやっと遅れていた仕事を取り戻すことができ始め、どうにか仕事をほぼ取り戻した感じで年を越すことができました。
11月中旬から痛みが減っただけでなく傷も少し回復してきています。薬を飲まなかった時の痛みが11月以前と今とでは全然違うので少し傷も回復しています。
7月中旬から悪化し始めた痔、ひどい組み合わせの薬の飲み方を続けなくていけない状態ではありますが5ヶ月半、年末近くになってやっと普通に仕事をできる状態に戻ってきました。今後は2週間入院しても大丈夫なところまで仕事を早送りで進めていく段階にです。
まだサーフィンに行ける頻度は低く、トレーニング頻度もかなり低い状態が続いています。サーフィン、トレーニング共に様子を見ながら増やしていきたいですが、しばらくは低頻度状態が続いてしまいそうです、
このように痔を放置していると仕事や人生の楽しみに多大な悪影響を与えてしまいます。痔になったことが恥ずかしい、病院に行くのが恥ずかしい、怖いなどの理由で放置することでとんでもないことになってしまうことがあるのです。
痔の初期症状の状態であれば処方される薬と質の良い排便生活をすることで完治する場合もあり、少し悪化していても日帰り手術や1泊手術で治ることが多いです。放置は絶対ダメです。
どんな病気でも同じことが言えますが、放置すると必ず面倒なことになってしまいます。人生に一番大切な時間の無駄遣いをしてしまわないためにも、痔になったらすぐ病院に行きましょう。
ロキソニンとイブクイックDXの組み合わせはエビデンスありませんし、身体に絶対悪いです。私の場合は仕方なく続けていますが、試すのはやめた方がいいと思います。試す場合は自己責任でお願いしますw