窃盗者は窃盗車を選んでいる!の話


2つの台風が通過していき、サーフィンを楽しめる波があることを期待していた週末。しかし関東地方ではサーフィンを楽しめる場所は非常に少なく、波は良くないのに人とクラゲとエイが沢山いて、非常に危なくて楽しくない週末の海になってしまいました。

特にエイは九十九里浜に非常に多く生息していて、海水浴場の足がつく水深のところに沢山います。気が付かずにエイを踏んでしまうと毒針で刺されます。毒針は釘のような太さと強さがあるので足の甲を貫通します。

海水浴シーズンはそろそろ終わりますが湘南や千葉の九十九里浜、伊豆の海にはエイが沢山いるので海水浴もサーフィンをする人も十分気を付けてください。

窃盗者が大好きな窃盗車

夏の海はエイも多いですが、たまにしか車で出かけない人や夏しかサーフィンをしないサーファーの車を狙う窃盗者も非常に多くなります。

日本損害保険協会が発表している2017年の盗難被害が多い車種は下記の通りです。
1位 プリウス
2位 ランドクルーザー
3位 ハイエース
4位 レクサス
5位 スカイライン

2016年の盗難被害が多い車種は下記の通りです。
1位 プリウス
2位 ハイエース
3位 ランドクルーザー
4位 アクア
5位 レクサス

2015年以前のデータを見てもプリウスとハイエースとランドクルーザーは危ないぞ!というのがよくわかる結果となっています。

盗難台数が多い理由

海外で人気が高い車種が被害が多くなっています。盗られると海を渡って海外へと売り飛ばされてしまうことが多いということです。

プリウスの場合は海外で人気が高いということもありますし、日本国内ので販売台数が非常に多いということも盗難台数が多い理由となっています。

プリウスと比べるとハイエースの販売台数は少なく、ランドクルーザーはさらに少ない車種です。ハイエース、ランドクルーザー共に盗難台数はプリウスより少ないですが、登録台数に対する盗難率はプリウスよりもハイエースとランドクルーザーの方が圧倒的に高くなっています。

プリウスは世界的な人気とバッテリーを含めたパーツが非常に魅力的であり、ランドクルーザーとハイエースはエンジンの丈夫さと舗装されていない国でも何十年も走り続けることができる車なので窃盗者にとっては大人気となっています。

盗難率が高いことをわかっていて買っているのか

プリウスは販売台数が多いだけですし、運転リテラシーが低い人達の代表車ですので全く考えていないことはわかりますし、今後も考えることもなく考える必要もないと思っています。

ランドクルーザーを買う人は狙われているということをわかっていて買う人が多いと思います。安い車ではありませんし、日本の舗装された道を走るのであれば非常にコストパフォーマンスの悪い車です。全てに関してあの丈夫さは過剰であり、そんなこんなをわかったうえで買う人が多い車です。

ハイエースとはどのような車か

問題はハイエースです。建設業をしている人が選択する車としてはほぼ一択となっている車がハイエースです。安い車ではありませんが耐久性などを考えるとコストパフォーマンスが抜群で圧倒的です。

大量の重い機材を積んで長距離を走ることが多い建設業の人にとってはハイエース以外に買うべき車がない状態です。

プライベート用としてハイエースを買う人の代表はサーファーだと思います。後はキャンプ好きなキャンパーも多いと思います。

プライベート用としてハイエースを買う人はハイエースの特性を知らない人が圧倒的に多いです。ちゃんと調べていたら、知っていたら買わないと思います。

ハイエースの大きな特徴は盗難される確率が圧倒的に高いこと、重たい機材を積んで長距離を走るための構造になっていることです。プライベート用として使うには盗難リスクが高く、重量や走行距離など車への負荷があまりかからない割に高いこと。

理屈で考えるとプライベートでハイエースを買うメリットは何もありません。

特に盗難リスクが圧倒的に高いので、有料駐車場に駐める時も路上駐車をする時も数百万円が入った金庫を置きっぱなしにしているという意識は持っておいた方が良いと思います。

仕事用ハイエースは窃盗されるか

盗難率が高い車でありますので、仕事用のハイエースも盗難されることがありますが、重い機材や材料を乗せたまま長距離を走っていてサスペンションなどへたっていることが多く、盗難率が非常に高いことを所有者がわかっていることが多いので窃盗者からしてみるとリスクと品質を比べるとあまり良い窃盗物件ではありません。

プライベート用のハイエース

仕事用のハイエースと比べると走行距離が短いことが多く、極端に重い機材を乗せていることは少ないので窃盗物件としては極上物件です。

そして狙われているという意識が低いことが多いことも極上物件と思われてしまう大きな理由になっています。

サーフィン中に車が盗難された事件

サーフィンは1度車から離れると1時間から数時間は車に戻らないことが多く、極上物件であるハイエースなどの換金性の高い車が多いことからサーフィン中の窃盗事件は非常に多くなっています。

2017年10月9日には茨城県大洗サンビーチの駐車場で車6台が盗まれるという事件がありました。

9日午後4時ごろ、茨城県大洗町大貫町の「大洗サンビーチ」の駐車場で、サーファーの男性から「車が盗まれた」と110番通報があり、その後も同様の通報が相次いだ。県警水戸署員が駆けつけると、駐車していた乗用車5台とワゴン車1台(計約910万円相当)が盗まれており、同署が窃盗事件として調べている。
被害者は車をロックしていたが、海に入るため、キーを車体の下部や近くに隠していたという。犯人はサーファーのこうした習慣を知って犯行に及んだとみられる。

サーフィン中に車6台盗難 キーは車体に隠していたが…習慣知る者の犯行か

大洗サンビーチの盗難事件前に千葉県北部でキーボックスナンバーを車のナンバーである1173にしておいて数台の車が盗難の被害にあったとのニュースがあったような気がするのですが、元のニュースを見つけることができませんでした。

車のナンバーが窃盗者にヒントを与えてしまう

サーフィンをしている人の車のナンバーは1173としている人が非常の多いです。サーファーアピールをしているのだと思いますが、窃盗者に対してもサーファーアピールをしているということを意識していますでしょうか。

サーフィンをする場所であれば1173ナンバーの人が車から離れたらどれくらい車に戻らないかということがバレており、キーボックスのナンバーも同じく1173や117や173など、ナンバーに関係する番号にしている人が多いので盗難率が非常に高くなります。

サーフィンをする場所以外であっても、サーフィンをしている人であることをアピールするナンバーは盗難者にとっては行動を推測する最高のヒントになっています。

私はサーフィンをしている人が多く付ける1173ナンバーしかわかりませんが、その他の趣味や趣向の人達が好んで付けるナンバーが沢山あるはずです。それぞれのナンバーが犯罪者に盗難をやりやすくするヒントを与えてしまっているのです。

1173ナンバーなどがかっこいいのか悪いのかは別として、犯罪者に自分の趣向や行動のヒントを与えてしまうようなナンバーは避けるべきだと思います。

特に盗難件数が多いハイエースとランドクルーザー、この2車種にプライベートで乗っていて、趣向がわかってしまうナンバーやステッカーは貼っていて車を盗られても同情できません。

車種選びやナンバー選びは人それぞれの好みではありますが、選択の仕方により非常に盗難率が高くなってしまいます。

盗られた本人はショックで落ち込みますが、まわりの人からしてみると同情の余地無しと思われる場合が多々ありまs。

車選びとナンバー選びは趣味趣向だけではなく盗難リスクもしっかりと考えるべきです。

この記事を書いた人

山口 健一

20年以上会計事務所で勤務し、20件以上の税務調査経験があります。

これだけの経験がある私だからこそ税理士との交渉をスムーズでわかりやすいものにするお手伝いをすることができます。

税務、法務、労務など会社経営に必要な全て業務知識を網羅しており、私が可能なことは私が対応をし、専門家に依頼すべきことは適切な専門家に依頼、仲介をすることができます。