サイゼリアも業績悪化中!の話

イタリアン
激安ファミリーレストランであるサイゼリアも業績悪化が続いています。記事中では禁煙化を進めた影響、ちょい飲みブームが落ち着いた影響であると書かれています。
なぜサイゼリヤの客離れが止まらないのか
サイゼリアはクレジットカードなど電子決裁を一切利用することができません。現金払いだけの状態が今も続いています。
ショッピングモール内にあるサイゼリアの一部はクレジットカードを使えるようですが、ほぼ全てのサイゼリアでクレジットカードもペイペイもLINEペイも電子決裁は全てできず、現金払いだけしかできません。
電子決裁が一切できないことが業績悪化の原因になるとの意見もありますが、激安店のサイゼリアに行く人が電子決裁ができないことを理由に行かなくなるとの意見には異論があります。
激安店であるサイゼリアは現金払いをするクラスタの人と相性が悪いとは思えません。ちょい飲みブームだった頃は電子決裁好きな人も行っていたと思いますが、何度か行っただけで飽きて行かなくなっていると思われます。
既存店客数は前年同期と比べて15ヶ月連続で減少中、既存店売上高は前年同期と比べて11ヶ月連続で減少中です。上記の記事は期間の長い既存店客数を選択して記事にしているようです。

サイゼリアの最近の業績

サイゼリアの月次報告で既存店の売上高の推移を確認してみました。
既存店売上高の減少が続いていた状況から増加に転じたのは2015年の冬からです。その後は数回を除き、2018年3月まではほぼ前年同期と比べて既存店売上高はプラスの状態が続いていました。
その後2018年4月以降は前年同期と比べて減少の状態が続いてしまっています。
サイゼリア月次報告(2019年8月期)
サイゼリア月次報告(2018年8月期)
サイゼリア月次報告(2017年8月期)
サイゼリア月次報告(2016年8月期)
サイゼリア月次報告(2015年8月期)
サイゼリア月次報告(2014年8月期)

他のファミリ-レストランの業績はどうだったのか

すかいらーくグールプ

すかいらーくグループは前年同期比の動きが荒いので判断が難しいですが、2014年と2015年秋までは好調、2015年11月以降は2016年11月までは低迷。
2016年12月以降は2018年12月まではほぼ前年同期比と変わらずで推移、2019年1月と2月は業績回復傾向です。
すかいらーくグループIRレポート(2018年12月期)
すかいらーくグループIRレポート(2017年12月期)
すかいらーくグループIRレポート(2016年12月期)
すかいらーくグループIRレポート(2015年12月期)
2019年2月はデリバリー売上高が前年同期比8%増、テイクアウトは10%増でした。ここにサイゼリアとすかいらーくグループや他のファミリーレストランとの大きな違いのヒントがあるのではないでしょうか。
サイゼリアとすかいらーくグループの業績を比較すると最近1年のサイゼリアの低迷は2015年の冬以降の好調な業績と比べて売上が減少しているだけ。業績の良かった前年同期と比べて業績が落ちているだけです。
業績が落ちているわけではありませんが良いわけではないという現実もあります。

サイゼリアはデリバリーをしていない

すかいらーくグループは出前館でガスト、バーミヤン、ジョナサン、夢庵、藍屋、魚屋路が対応しています。
uber Eatsでもガストステーキガスト、、バーミヤン、ジョナサン、夢庵、藍屋などが対応しています。
しかしサイゼリアはデリバリーサービスをしていないのです。デリバリーサービスを提供していない間接的な理由として電子決裁に対応していないことが影響している可能性があります。
私はサイゼリアの低迷理由はデリバリーサービスがないからだと思います。メニューがデリバリーに適していない低価格な物であるのでデリバリーサービスをして儲かるかどうかはわかりません。
しかしすかいらーくグループと比べるとデリバリーサービスのなさが低迷の原因であることは間違いありません。
ガストやバーミヤンも定額メニューが中心ですが、弁当形式にするなど工夫をすることでデリバリー商品として成り立たせることができます。
しかしサイゼリアのメニューは弁当形式にすることもできず、採算の合うデリバリーメニューとして成り立たせるのは難しい状態です。
さらに電子決裁をすることができないことは致命傷です。今は出前館やピザのデリバリーであっても発注時に決済が終わります。食べ物が届いた時に現金を支払う必要がないのが普通になっています。

現金払いが嫌な人がファミレスに行きますか?

サイゼリアに限らず、ガストやバーミヤンなどのファミレスに行きますでしょうか?サイゼリアには元から行きたいと思ってなかったけど、現金払いしかできないのなら絶対に行かない、という感じなのではないでしょうか。
ツイッターを見ているとサイゼリアが電子決裁に対応していたら行くかのようなツイートがいっぱいでした。サイゼリアが電子決裁に対応していたとしても行かないくせにwと100回くらい思いました。
私はサイゼリアの実店舗が電子決裁に対応しても業績は回復しないと思います。サイゼリアの実店舗に行く人と電子決裁を好む人との親和性は良くありません。サイゼリアに行くのなら高くても美味しいイタリアンを食べたいのではないでしょうか。

サイゼリアがデリバリーをした場合

私はかなり需要があると思います。今のメニュー構成では単価が安くてデリバリーメニューとしては不適格ですが、デリバリーを意識したメニューに少し変えるだけで十分デリバリーに耐えうるメニュー構成になるはずです。
ライバルはガストやバーミヤンではありません。ドミノピザやピザーラなどのデリバリーピザです。今は高いデリバリーピザを買っているピザ好きの人達、チーズ好きの人達を狙うのです。
デリバリーのガストやバーミヤン好きの人を取り込むのは難しいですが、高額なデリバリーピザの客をサイゼリアが奪うのは簡単だと思います。
デリバリーピザは高過ぎの割に味はイマイチ、そして味の安定感がなく注文するたびに味が全然違います。競合としては非常に弱いです。
注文時に決済が完了する電子決裁の導入とデリバリーを意識したメニュー構成への変更、メニューの変更は実店舗と同じにしないとコストがかかってしまいます。
実店舗とデリバリーとは同じメニュー構成にする必要があるので簡単ではありませんが、試行錯誤を繰り返せばそれほど難しいことではないと思います。
私は電子決裁が導入されてもサイゼリア実店舗には行きませんが、出前館やUber Eatsでサイゼリアのデリバリーができるようになったらかなりの頻度で発注すると思いますし、ドミノピザなどを発注することがなくなると思います。
サイゼリアのデリバリーサービス展開と業績の動きに要注目です。

この記事を書いた人

山口 健一