食中毒の原因は油断と怠慢の繰り返し!の話

食中毒
食中毒は梅雨時が多いとのイメージがあると思います。食中毒の原因となる菌は湿気と高温の影響でに大繁殖することが多いというイメージがあるからだと思います。

食中毒の患者数が多いのはいつ?

食中毒患者数グラフ
これは平成29年の食中毒患者数のグラフです。梅雨時の6月と7月はあまり多くなく、その後は油断をしてしまうのか夏祭りや海や川などでのバーベキューが増えている影響か、8月の患者数が多くなっています。

食中毒患者が一番多いのは実は冬

そうなんです。食中毒が多いのは夏ではなく12月から2月までの冬の季節なんです。
食中毒発生件数グラフ
これは平成29年の原因物質別月別食中毒発生件数グラフです。冬場は極端にウイルスによる食中毒が多くなります。原因は非常に感染力が強いノロウイルスです。
ノロウイルス発生グラフ
このようにノロウイルスは冬に猛威をふるうウイルスです。夏の暑い季節は発生件数が少ないですが、ノロウイルス感染の原因となる主な食べ物は二枚貝であることから、夏のバーベーキューは油断せずにしっかりと火を通す必要があります。

食中毒の原因

グラフの通り、主に細菌かウイルスか寄生虫が原因で食中毒が発生してしまいます。菌やウイルスによる特徴は主題ではないのでそれぞれの簡単な特徴をさらっと書きます。詳細はリンク先で確認してください。

黄色ブドウ球菌

黄色ブドウ球菌は手や指などの傷口などが原因で繁殖してしまいます。熱に強いので加熱しても死滅しません。手や指に傷口がある場合は十分に気を付けましょう。おにぎりや手巻き寿司などで食中毒が起きてしまいます。

サルモネラ属菌

サルモネラ属菌は加熱不足の肉、魚、卵が原因となります。熱に弱い菌なので肉や魚やオムレツなどはしっかり火を通すことで菌を死滅させることができます。レバ刺しなど生肉の刺身や生卵が原因で食中毒が起きてしまいます。

腸炎ビブリオ菌

腸炎ビブリオ菌は生の魚や貝などが原因となります。塩分があると増殖するという特徴があります。真水と熱に弱いので真水でよく洗い、熱を通すことで菌を死滅させることができます。刺身が原因で食中毒が起きてしまいます。

腸管出血性大腸菌

O157などがこれに当たります。腸管出血性大腸菌は加熱不足の肉や洗い方が足りない野菜が原因となります。熱に弱いので、しっかりと火を通せば菌を死滅させることができます。加熱不足の肉や生野菜、井戸水などが原因で食中毒が起きてしまいます。

ノロウイルス

ノロウイルスは十分加熱されていない二枚貝が原因となります。熱に弱いので85度以上で90秒加熱することで死滅させることができます。加熱が足りないカキやアサリやシジミが原因で食中毒が起きてしまいます。
このほかにも食中毒の原因となる菌やウイルスは沢山あります。下記の東京都福祉保健局のサイトが詳しく、わかりやすいオススメサイトです。
食中毒の原因となる菌やウイルス

食中毒を起こさないために気を付けるべきこと

手と調理物をしっかりと洗い、しっかりと熱を通すことが基本です。ノロウイルス以外は低温では増殖ペースが弱いので食べ物を保存する場合は常温保存はせずに冷蔵庫か冷凍庫で保存しましょう。

特に注意が必要な食べ物

生ものは全て危険ですが、特に下記食品は少量なら問題なくても、量を多く食べ過ぎるだけで体調を崩す可能性があるので要注意です。
・生肉全般ですが特に鶏肉の生料理
・カキ
・サバ
・生卵

油断と怠慢が食中毒の原因

長々と書いてきましたが、私が書きたかったのはこれです。これが主題です。食中毒に対して熟知していなくても、さらっとネットで調べるだけで何が危険かということはわかります。

特に気を付けるべき食材、熱をしっかり通さないと危ない食材、水道水で手や食材をしっかりと洗うことの大切さ、何をどうしたら菌が付着して増殖してしまう危険があるかということ。どれもこれもネットで少し調べればわかることで、気をつけ方も特別に神経質になる必要もありません。

食中毒が起きてしまう時というのは油断と怠慢さがある時です。いつも適当だから大丈夫だろうという油断です。調理中のまめな手洗いだったり食材の洗いだったり、まな板の消毒などもかなり適当になっている人が多いはずです。肉や魚などの焼き方もいつも大丈夫だからと、食中毒のことは全く考えずに油断してしまうことも多いと思います。

カキは食中毒が多い食品であり、量を食べすぎると疲労度によっては食中毒を起こしてしまうということがわかっていても、今まで平気だったから、自分は大丈夫、などと油断をしている人が食中毒になってしまいます。

適当に作るなら他人に料理を作っちゃダメ

自分の油断や怠慢で自分が食中毒になってしまうことは、自業自得なので仕方ないと諦めることができます。

でも他人の料理を食べて食中毒になってしまったら、あまりにも最悪過ぎます。気を使うことができないのなら、気を使うことが嫌なら他人に自分の料理を食べさせるべきではありません。

食中毒が直接命に影響を与えてしまう可能性もありますし、生きる死ぬの状態にならなくても、食中毒の腹痛や嘔吐や下痢の辛さは強烈です。

仕事にも大きな影響を与えてしまいます。摂生をして鍛えてきた身体にも悪影響を与えてしまいます。その人が頑張ってきたことを、ちょっとした油断や手抜きや勉強不足で吹っ飛ばしてしまうのです。

大げさと感じますか?

私は他人に料理を作るということは責任を持って行うべきだと思っているので、他人に料理を作る時はここまで考えて作るべきだと思っています。それが面倒であるならコンビニ弁当の方が幸せです。

私が料理を作れるようになったのは最近数年です。試行錯誤で自分の好みの味にすることができるので自分の料理が一番美味しかったりします。なのでなおさら人に料理を作ってもらった時や飲食店で食中毒になってしまうことが絶対に嫌なのです。

この記事を書いた人

山口 健一

20年以上会計事務所で勤務し、20件以上の税務調査経験があります。

これだけの経験がある私だからこそ税理士との交渉をスムーズでわかりやすいものにするお手伝いをすることができます。

税務、法務、労務など会社経営に必要な全て業務知識を網羅しており、私が可能なことは私が対応をし、専門家に依頼すべきことは適切な専門家に依頼、仲介をすることができます。