常連さんは本当に大切なのか?の話


どのような商売であっても常連さんは貴重なリピーターであることから大切にしていると思います。

常連さんはお得意さんではあるが悩みのタネ

飲食店に限らずプロ野球やJリーグなどのプロスポーツやミュージシャンやアイドル、芸能人など客商売である職業の人にとって常連さんは良くも悪くも悩みのタネです。

飲食店であれば、常連さんは利用頻度が高いので良い客であると思います。ラーメン店など回転率が高く、店主や店員が客と会話をしなくても良い業態のお店にとっては常連さんは最高だと思います。

手間がかからずお金だけを落としていってくれます。

これがカウンターの焼鳥屋や寿司屋だと少し事情が変わってきます。来店頻度が高い常連さんはお店の売上に貢献してくれますが、店主や店員が話し相手になる必要がある場合があります。

料理だけでなく会話も楽しにみにきている常連さんもいます。

ここまでは特に問題ないですが、問題はここからです。

常連さんがカウンターを占領して店主と仲良くしているお店は新規の客にとっては非常に居心地の悪いお店です。

人によっては店に入ってその雰囲気を感じただけで店を出てしまう人もいると思います。

カウンター占領という感じでなくても、常連さんが幅を利かせて威張っているようなお店は新規の客は非常に居心地の悪い気分になります。

飲食店以外のお店、サーフショップなど

これは飲食店に限らずサーフショップやスポーツショップ、その他のいろいろなお店でも全く同じことが言えます。

お店の中に常連さんが数人いて、店員や店主と話している姿が店外から見える店に入りたくなくなる人が多いです。

サーフショップの場合、店主も客もガラが悪いことが多いので常連さんが常に入り浸っているお店には入りにくくて入店できません。

そんな繊細な気持ちの持ち主は値引きなど面倒なことは言わなくて、お金に余裕がある金払いの良い人だったりします。

サーフショップ以外も似たような傾向があると思います。
エビデンスなしですが。

常連さんは現在の収入のかなりの部分を占めていると思うので大切だと思います。

しかし常連さんが入り浸っているせいで質の良い新規の客が獲得しにくい状況になっています。

飲食店やサーフショップなどのスポーツ店だけでなく、プロ野球やJリーグなどのスポーツ観戦も、初心者や少し興味があって観戦してみたいと思っている人にとって常連さんは嫌な存在だったりします。

見た目が怖い人が常連となることが多いお店

釣り船なども昔からの常連さんが多いと、若い新規の客は行きにくくなってしまい、一度経験するだけで嫌になってしまうことが多いと思います。

とにかく常連さんって無意味にガラが悪いことが多いです。本人はガラが悪いこと、怖く思われることがかっこいいと思っているのでしょうが、お店としては迷惑ですし他の客にとっては最悪過ぎです。

常連さんは一般の人から見ると怖いイメージの人が多いんです。人は見た目で判断できませんが、やはり外見のイメージというのはとても大事です。

イメージ的にはツイッターやフェイスブックのプロフィール写真のキメ顔は笑顔でなく下から上を睨み付けるような表情。

本人はかっこいいと思っていると思うのですが、他の人から見ればただ怖いだけ。常連さんはそんなイメージです。

今羽振りが良い人や会社は数年後も羽振りが良いか

今後も常連さんがお店を支え続けてくれるのならば、今の状態を続けるのが良いと思います。しかし今の常連の人、今後長期間にわたりお店を支えてくれそうでしょうか。

お店や職種にもよりますが10年支えてもらえそうなお店は少ないのではないでしょうか。

見通しとしては5年くらいはどうにかという感じなのではないでしょうか。

昨日と同じことを今日も繰り返す仕事をしている人は多く、楽なのかもしれません。

しかしそれを繰り返していて5年以上先に今の常連さんに支えてもらうことはできますでしょうか。

難しそうなことはわかっているのに、気付かないふりをしているだけなのではないでしょうか。

業種などにもよりますが、若い世代の常連さんに支えられている場合は建設業の人、その上の世代になるとかなり上の世代の人が常連さんであることが多いと思います。

建設業をしていて今羽振りの良い20代の人、5年以上先も羽振りが良い可能性あると思っていますか?

ダメになると思っていても気付かないふりをしているだけですよね。

他業種の常連さんは高齢であることが多いのではないでしょうか。

5年以上先、10年後まで期待できますでしょうか。代替わりがあったりで、継続的にお店にとって良い影響を与えてくれそうでしょうか。

何もかも、先行きはダメそうなのがわかっているのに気付かないふりをしながら昨日と同じ今日を繰り返してのお店の営業。

行き止まりに向かって歩いて行くのは精神的に非常に苦しく、モチベーションが全く上がらないと思います。

どのような業種であっても常連さんやリピーターはとても大切ですが、新規の顧客を増やすことを困難にさせる常連さんやリピーターはシッカリと切っていくべきです。

これは非常に難しいことであり、できる人は少ないと思いますが今後生き残っているためには絶対に実践していかなくてはいけません。

ガラが悪い常連は排除すべき

上の方にも書きましたが、ガラが悪い常連さんはいない方がいいと思います。

その常連さんだけの売上で10年以上食べていけそうなら良いですが、間違いなくガラの悪い常連さんのせいで新しいお客さんが常連さんにならずに離脱しています。

このことは経営者の人は気付かないふりをしているだけで絶対に気付いてるはず。

今後はガラの悪い常連さんはお店から切られていく方向です。ガラが悪いこと、怖い人に思われることはかっこ良いことではなく迷惑でしかないこと。

ここに気付かないといくらお金があっても切り捨てられていく方向ですし、私は経営者の人にアドバイスを求められた時はガラが悪く新規顧客獲得に悪影響を与える常連さんは躊躇なく全員切ってくださいとアドバイスします。

今後10年でどの業種も常連さんの質が大きく変わってくると思います。

この記事を書いた人

山口 健一

20年以上会計事務所で勤務し、20件以上の税務調査経験があります。

これだけの経験がある私だからこそ税理士との交渉をスムーズでわかりやすいものにするお手伝いをすることができます。

税務、法務、労務など会社経営に必要な全て業務知識を網羅しており、私が可能なことは私が対応をし、専門家に依頼すべきことは適切な専門家に依頼、仲介をすることができます。