炎上騒動があった串カツ田中の株価推移!の話

串カツ田中
串カツ田中は4月12日に「6月1日からほぼ全店を禁煙店にする」とリリースを出しました。
http://kushi-tanaka.co.jp/news/entry/553
そして5月11日に6月1日からの禁煙店の詳細発表のリリースがありました。http://kushi-tanaka.co.jp/news/entry/578
4月12日にほぼ全店を禁煙店にとリリースしましたが、実際に6月1日から完全禁煙店になるのは85%だけでした。
喫煙者としては想定より喫煙店が多かったことで喜び、非喫煙者はガッカリの発表となりました。
串カツ田中が非喫煙者を裏切り大炎上!の話
そしてこのリリースを受けて喫煙者は株価が上がると思い、非喫煙者は株価が下がると予想しました。


このツイートのやり取りを読むと、喫煙者の代表的な感覚というか、想定より禁煙店が少なかったことで株価が本当に上がると思っている人が多かったことがよくわかると思います。
5月11日のリリース後、実際に串カツ田中の株価がどう動いたのか簡単なグラフを作って見ました。
串カツ田中株価推移グラフ
5月10日の終値は3,555円、5月11日リリース後の終値は3,530円。その後はズルズルと3千円近くまで下がり続け、6月6日11時に発表された2018年5月の月次報告の既存店売上高と客数が減っていたことが原因で6月6日の終値は2,855円まで下がりました。
あまりにも急激に下がった影響と5月の客単価は前年同期と比べて増えていることから6月7日以降は株価がやや回復して現在は3千円前後で推移しています。
4月上旬、5月上旬に上がりすぎていた影響もあると思うので、5月11日以降の株価下落原因が全て禁煙店に関するリリースが原因とは言い切れませんが、かなりの影響があったのは間違いありません。少なくても喫煙店が多かったことが株価にとってプラス要因であった可能性は0です。
注目したいのは既存店の客単価です。
2016年12月から2018年4月まで17ヶ月連続で前年同月と比べて客単価が減っていたのですが、2018年5月は久しぶりに前年同月比プラスになりました。
全店でも2016年12月から2018年3月まで16ヶ月連続で客単価が減っていましたが2018年4月と5月は前年同月比プラスに転換しています。
データは2016年12月までしか見ていないので、2016年11月以前がプラスなのかマイナスなのかは確認していません。
これは4月12日の禁煙に関するリリースが影響しているのかどうか、今のところはまだわかりませんが、6月以降の月次報告を確認することでわかってくると思います。売上高よりも客数と客単価の動きに注目をするべきです。
6月の月次報告がリリースされるのは7月6日頃でしょうか。発表を楽しみにしています。
2018年6月15日追記
6月1日以降、完全禁煙店になったお店に行ったことを書いたブログを2件見つけたのでリンクを張っておきます。
大手居酒屋チェーンとしては初、禁煙施策を開始した「串カツ田中」へ行ってみた件
串カツ田中江戸川橋店が完全禁煙に!タバコを吸わない私が行ってきました!

この記事を書いた人

山口 健一

20年以上会計事務所で勤務し、20件以上の税務調査経験があります。

これだけの経験がある私だからこそ税理士との交渉をスムーズでわかりやすいものにするお手伝いをすることができます。

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