スポーツ解説者とふざげた番組製作!の話


2019年1月28日深夜にサッカーアジアカップの準決勝戦、日本対イランの試合がありました。結果は3対0で日本が快勝。日本は決勝戦へと進むことができました。

解説ではなく応援

この試合の解説者は松木安太郎氏でした。私は松木安太郎氏は解説者ではなく応援コメンテーターとして理解しています。
夜遅くの放送が多いにもかかわらず、プレイに驚いた「おい」などの怒鳴り声は不愉快極まりないです。
競技について、プレイ内容について解説ができない人、解説をしない人は解説者ではありません。このことについて以前詳しく投稿したことがあります。
松木安太郎氏を解説で使い続けることのメリット?の話
この投稿でどうして私が松木安太郎氏を嫌いなのか、松木安太郎氏の解説が大嫌いで解説者として認めたくないのかを詳細に書きました。
松木安太郎氏を解説者として使うメリットとデメリットも書きました。

オフサイドなどのサッカールールを知らない人にとっては松木さんの応援コメントは心地良く感じるのだと思います。
好感度が高いことから、特に日本代表戦は視聴率のことを考えてテレビ局が松木安太郎氏を起用しているとの声もありますが、視聴率に最も影響を与えるのはその時の日本代表チームの強さです。
負け続けていれば視聴率は低く、観客動員数も少ないですが勝ち続けている時は誰が解説をしても視聴率は変わらず良いはずです。

これが松木安太郎氏をテレビに出演させる理由だと思っています。もう解説とは書きません。出演です。

サッカー業界とテレビ業界の目的は何なのか

ワールドカップやアジアカップ、日本代表戦を放送する理由と目的は何なのでしょうか。その放送1度の視聴率を高くすることが目的なのでしょうか。
サッカー業界とテレビ業界共に1度きりの試合の視聴率と観客動員数、一時的なサッカー人気をキープするためには松木安太郎氏を出演させることで、そのクラスタの人達は満足するので目的を果たせていると思います。

私が目指すべきと思っている方向

・継続的にサッカーを観てもらうこと
・今までスタジアムにほとんど観戦に行ったことがない人達にスタジアムに行ってみたいと思わせること
・スタジアム観戦も含めてサッカーチームにお金を落とさせること
・サッカーを好きになってもらうこと
・特定のチームのサポーターになってもらうこと
・サッカー人口を増やすこと
・サッカーが大好きな子供達を増やすこと
このようなことを目的としているのならば松木安太郎氏の出演は逆効果ばかりです。ターゲットとするクラスタ、考えたことあるのでしょうか。松木安太郎氏の出演を喜んでいるクラスタの人達、サッカー界の繁栄につながる人達だと思っているのでしょうか。
無料で牛丼を配りまくっているのと同じような意味のなさとくだらなさと、逆方向へ進んでいる感じです。
きっとわかっていて松木安太郎氏を出演させているところがとても不愉快です。行き当たりばったりで、今の担当者は今だけ良ければいい、目先だけ良ければいい、先は知らないよというスタンス。このような考え方は大嫌いです。

スポーツの解説のあるべき姿

専門的な難しい解説をするのが良いことだとは思っていません。副音声で専門的な解説をするのは良いことだと思いますが、主音声では正しい解説が正義とは限りません。
複雑な解説、簡単な解説のどちらが良いとかではありません。その競技の今後を考え、今観ている人達がどのような人達なのか、その中のどの部分の人達をどちらに誘導したいのかを考えて解説するべきです。
これはサッカーに限らず全てのスポーツに当てはまる話です。競技の内容や時間帯、対戦相手やこちらのメンバー、短期的なことを考えるのか長期的なことを考えるのか。ここまで深く考えることができる人が解説をするべきです。
番組制作者の意図があり、なかなか難しいことなのはわかっていますが、様々なことを考えるべきなのが解説者です。競技に詳しいだけでは解説者として失格です。競技を解説できない解説者は論外です。

解説だけでなく競技や番組としてどうかと思う

番組や解説がひどいと感じる競技はサッカー日本代表戦、高校野球(甲子園)、箱根駅伝です。高校野球と箱根駅伝は怪我をしても、選手の競技人生が終わってしまうとしても怪我人が頑張る姿を賞賛する手法。最悪ですね。
高校野球、箱根駅伝共に本当の強者を選ぶのであれば他のやり方を考えるべきなのに、視聴率と人気をキープするために旧態依然のまま変える気がありません。
高校野球の日程は身体を壊すには十分過ぎる過密スケジュールであり、箱根駅伝は意味なくゴールを箱根の山の上にしていること。
箱根駅伝については少し前に詳しく書きましたが、山登りが速かった選手でその後活躍した選手は1人もいません。山登り以外でも社会人になって活躍をしているのは最近やっと3人くらいという状態。
箱根駅伝の練習がいかに非効率的で競技者としての実力を高める効果がないかということ。指導者も主催者もわかっていながら視聴率や人気確保のためにやり方もゴールも変えずに続けています。
箱根駅伝の投稿にも書きましたがファンは似たようなクラスタの人達なので、あまり儲からない割に選手を壊してしまう。人を人として見なければコスパ良いのでしょうが、私の目からはコストパフォーマンス最悪の悪徳事業に見えます。
Jリーグの試合や日本プロ野球の試合の解説はかなり優秀と感じることが多いのですが、その他の競技は・・・目くそ鼻くそですね。
プロ野球の解説、イメージ的には非常に質が悪いような気がしてしまいますが実はけっこうまともなのです。
テレビでの解説が良いスポーツだけが生き残るというわけではないと思いますが、視聴者を舐めて放送をしているテレビ業界や競技は間違いなく衰退していくと思います。
サッカーはJリーグの解説はまともであっても日本代表戦は最悪。質の良い新しいファンを引っ張り込むことができる大チャンスに最悪の手法を続けています。
絶対に特大のしっぺ返しをくらうはずなので、その時を楽しみにしています。

この記事を書いた人

山口 健一

20年以上会計事務所で勤務し、20件以上の税務調査経験があります。

これだけの経験がある私だからこそ税理士との交渉をスムーズでわかりやすいものにするお手伝いをすることができます。

税務、法務、労務など会社経営に必要な全て業務知識を網羅しており、私が可能なことは私が対応をし、専門家に依頼すべきことは適切な専門家に依頼、仲介をすることができます。