税務署の変化は進化ではなく退化だった!の話

税務署
久しぶりに税務署へ行ってきました。行く必要もなく、前を通ることや夜間ポストを利用することはあっても税務署の中に入る機会はなかったのでかなり久しぶりに税務署の中に入りました。

管轄である鶴見税務署は非常に古い建物です。外観も中も見た目は20年から30年くらい前の建物のように見えます。昭和の田舎役所という言葉がピッタリの雰囲気です。

そして中に入り、1階正面の総合受付窓口に行ったらさらにビックリしました。

これが正直な感想です。

総合受付窓口と文書受付窓口が同じなのです。申告書や届出書の提出をするためにも番号札を持って順番待ちをする必要があります。

私の知っている税務署は文書受付は内容確認をせずに受領印を押して控えを返すだけ。相談などは完全に別窓口でした。

この方法は不親切なように感じられるかもしれませんが、書類を提出して控えに受領印を押してもらいたい人にとっては効率的なやり方でした。専門家に依頼している人や、自分で申告書などの書類作成をすることができる人にとっては最高のシステムでした。

しかし申告など税のことがわからない人や専門家に依頼していない人、専門家に依頼することができない人にとっては文書受付だけしかしない窓口は不親切で意味のない窓口と感じていたと思います。

今日の鶴見税務署はどうなっていたか

総合受付は文書受付と相談も含めた総合受付になっていました。総合受付という名前の受付窓口なので名前の通り嘘偽りはありませんでしたが、文書受付だけの窓口はなくなっていました。

総合受付では申告書や合計票の提出を受領するだけでなく、内容確認をしたり相談に乗ったり追加の記載を求めたりなど。1人あたりにかける時間の長いこと長いこと。

ここに手間と時間をかけて意味があれば良いのですが、少し見ただけでは完全な正しい申告に導けるわけはなく、無駄に手間と時間をかけているだけの状態でした。

無償で相談に乗り、正しい申告や届出書の状態にするのであれば窓口で半端なことをせずにしっかりとした部署を作り徹底的にやるべきです。

今みたいに批判逃れのために上辺だけ丁寧な対応をしたふりをすること、先に何があるのでしょうか。中途半端な対応をしているからどんどん苦しくなり、税務署は本来するべき仕事ができなくなっていると思います。

申告書などの税務処理は納税者が自分で学んで処理をするか専門家に依頼して処理してもらうべきものです。税務署の総合窓口が相談に乗るべきできはありません。批判が怖いのでしょうか。

批判する人は専門家に依頼しない人、専門家に依頼することができない人なので放置で良いのではないでしょうか。

申告書の受領処理

申告書の受領時に内容確認をする意味は何なのでしょうか。おそらく申告書の内容を確認する法人課税部門や個人課税部門から内容はともかくとして、最低限の部分は受け取る時にチェックしろ!と言われているのでしょう。

そのやり方で処理している今、総合受付は全く機能していません。コストパフォーマンス最低の状態です。

総合受付で待っている人達は70歳以上と思われる年配の人ばかりでした。さらに高齢化が進んでいくにも関わらず今のような対応をしていたらさらに対応が難しくなっていきます。

これは税務署だけでなく、全ての役所に同じことが言えると思います。役所はボランティアではありません。税金を払っているのに!と言ってくる人に従う必要などないのです。言ってくる人はきっと税金そんなに払ってないですし。

税務署も各役所も今のままだと行き詰まってしまうことはわかっていると思います。わかっているけど上からの指示があるから行き止まりに向かって進むしかない状態。

税務署や役所が負うべきでない負担や責任を負うことは自分たちが大変なだけでなく、大多数の人達にとってマイナスであることを考えてもらいたいです。

文句を言われるのが嫌だから理不尽でおかしなことをしている役所、本当に勘弁してもらいたいです。

各役所も学校の先生も本来やるべきこととができず、手間をかけるべき人ではない人、手間をかけるべきことではないことに手間と時間をかけて疲労困憊状態になっています。

文句言われてもやるべきことをすることはできないのでしょうか。あまりにもひどいので近いうちにもっと具体的に書きます。

役所への提出書類はどうすれば良いか

税務署や市区町村の役所など、窓口に提出しに行くのは時間の無駄なのでやめましょう。役所の窓口は書類を作れない人や高齢者への対応が最優先なので、書類提出をするだけでも無駄な時間がかかってしまいます。

郵送で提出するのが正解です。返信用の封筒を入れて郵送するか、返信用の封筒を入れて昼間であっても夜間ポストに投函。窓口に行くのは時間の無駄なのでやめましょう。

わかっていたことではありますが、役所の窓口などに絶対行かないと誓いたくなるくらい最悪の時間を過ごしてしまいました。

2019年2月15日追記
所得税還付金額
2019年1月21日に鶴見税務署に提出した2018年分の所得税還付の確定申告。本日還付金が振り込まれました。

確定申告書提出から還付まで15日間。早く提出した割にかなり時間がかかりました。e-Taxを優先していること、e-Taxじゃないと還付が遅くなるという見せしめでしょうか。

これからの還付申告は還付まで3週間から1ヶ月くらいはかかることが予想されます。

還付申告の人は1日でも早く確定申告書を提出しましょう。

この記事を書いた人

山口 健一

20年以上会計事務所で勤務し、20件以上の税務調査経験があります。

これだけの経験がある私だからこそ税理士との交渉をスムーズでわかりやすいものにするお手伝いをすることができます。

税務、法務、労務など会社経営に必要な全て業務知識を網羅しており、私が可能なことは私が対応をし、専門家に依頼すべきことは適切な専門家に依頼、仲介をすることができます。