保険代理店の質の悪さ!の話


保険代理店の人にディスられました。一度も会ったことないのですが10年以上ディスられ続けてますw
保険代理店は会社へ保険加入を進める、私が保険内容を確認して会社にとってメリットが大きければそのまま加入、私が必要ないと感じた場合は理由を説明して加入をやめるように会社を説得。
提案してくる保険の8割くらいは私が反対するので、昔から私のことを快く思っていなかったと思います。会社の業績や状況を全く把握せずに保険代理店が儲かる提案ばかりですから反対するのは当たり前です。契約させる時はすぐに飛んでくるのですが、解約をお願いする時はなかなか来ない。今時こんなに会社をバカにしている代理店も珍しいと思います。
自動車保険や賠償保険などは会社に必要な内容で契約されているので問題ありません。問題は生命保険です。契約者が会社、被保険者が役員、受取人が会社となっている生命保険。役員が亡くなってしまった時のための保障と解約返戻金の受け取りを目的とした保険。
例えなので月額や保証金額、解約返戻金はなんとなくのイメージ金額です。1つの契約につき毎月100万円ずつ60ヶ月支払い、死亡保障は2億円、60ヶ月の支払い金額6千万円、60ヶ月後の解約返戻金は5千万円、返戻金率83%。ちょっと返戻金率多めですが、だいたいこんな感じの保険です。
今回の保険代理店の行動は解約を1ヶ月でも送らせるために対応を遅らせたり、解約を促す私に対する陰口のようなのディスり。1度も会ったことはないですし、会ったとしてもあなたが間違っている部分は指摘するつもりはありません。間違いの指摘は、かなり高いですから。
役員に対する保険金と解約返戻金を利用した退職金の支払いを目的とした保険契約は規模が大きいことが多いので保険代理店にとっては魅力的な商品だと思います。しかし金額が大きいだけに契約方法や解約方法、退職金の払い方を間違えてしまうと想定外のとんでもない金額の税金が発生してしまいます。
保険代理店の人はミスをした時のとんでもない税額に対する認識が足りない人が非常に多いです。いい加減というか詐欺師に近い感じの人が非常に多いというのが私の認識。もちろん真摯な仕事をしている人がいることはわかっているのですが、どうも口から産まれてきたような調子の良い、いい加減なことばかりいう人多くて困ってます。
保険代理店の人の話、慎重に聞いた方がいいです。契約前、解約時、解約後の退職金の支払い時など、信頼ができる専門家にしっかりと確認してからにするべきです。個人の場合ですと損したとしても大した金額ではないと思いますが、法人契約の場合は保険代理店の話を信じたばかりに数千万円くらい損してしまうこともあります。
解約返戻金を意識した生命保険契約の場合、返戻率を重視することが多いと思います。各社返戻率に関してはいろいろな書き方をしていまして、契約側としては返戻率というのは支払った金額に対する返戻金の率だと解釈しますが、返戻率には法人税等の実効税率を勝手に考慮してインチキ返戻率を表記している場合が多いので注意が必要です。
そして退職金の支払い。退職金は税制上非常に優遇されています。それだけに特に役員に対しての退職金については厳しい取扱いになっています。この厳しい取扱いの実情、税務調査が入った時にどういう追求のされ方をするのかは保険代理店の人の中にわかる人はいないです。税務調査経験が少ない税理士も理解していない人がいます。
代表取締役退任と同時に役員も退任して会社に来ない場合は特に問題ありませんが、代表取締役は退任して役員としては残り、会社には今までと同じペースで出勤してくる様な場合の退職金認定は非常に厳格で厳しいです。保険代理店の人の話は余り聞かずに、必ず信頼できる専門家に相談してください。
税務調査がなけらばどんな処理をしても全く問題ありません。税金に関することは税務調査経験のない人や税務調査経験の少ない人の意見やアドバイスは全く意味がありません。申告書が書ける程度で他人にアドバイスをするべきではないと思います。税務調査はかなり特殊で、多数経験した人でないとわからない未知の世界です。
保険代理店に限らず、自分にとって金額が大きいと感じる税金絡みの話は税務調査経験のない人や乏しい人のアドバイスは聞き流しましょう。

この記事を書いた人

山口 健一

20年以上会計事務所で勤務し、20件以上の税務調査経験があります。

これだけの経験がある私だからこそ税理士との交渉をスムーズでわかりやすいものにするお手伝いをすることができます。

税務、法務、労務など会社経営に必要な全て業務知識を網羅しており、私が可能なことは私が対応をし、専門家に依頼すべきことは適切な専門家に依頼、仲介をすることができます。