阿波踊りでぼろ儲けしているのは誰か?の話


テレビやネット上でも語り尽くされるくらい語り尽くされた徳島の阿波踊り問題。
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阿波踊りに関するニュースの大げさなタイトルだけを読んでいると、阿波踊りをすると4億円程度の損失が出てしまうと解釈したくなるタイトルが多いのですが、実際は4億円というのは損失ではなく、今までの累積債務が約4.2億円ということです。
いつからいつまでとの期間がわからず、詳細は闇の中ですが少なくても今年阿波踊りをすることで4億程度の損失が生じてしまう可能性を避けるために徳島市が総踊りを中止したわけではないことだけは間違いありません。

阿波踊り問題の本質はどこにあるのか

4.2億円の債務問題や権力から阿波踊りを取り戻したなどとの報道や記事が多いですが、問題の本質はそこではないと思います。
4.2億円の債務問題は徳島新聞社が記事通りに3億円の寄付をすれば残りを1億円強程度。これだけの行きたくないと思わせるトラブルを起こしながらも100万人を越える観光客を集めることができるのですから、1億円くらいの債務返済は簡単です。
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どうして利益が出ないのか

観光協会には利益が出ませんが、阿波踊りに恩恵を受けてぼろ儲けしている企業は多く、利益の金額は4億どころであるはずがありません。ぼろ儲けしてるはずです。阿波踊りに関係している企業はこの仕組みについて誰もがわかっているはずですが、ニュースにはなりませんよね。阿波踊りに限らずグレーでブラックであるこの部分は表に出てくるはずもなく。
観光協会にガッツリ調査が入ると面白いことがいっぱいわかると思います。ニュースに出ていたあの人とここがそうつながっていたのかー!などということが表に出てくるかもしれません。
これだけ集客をすることができるのに4億以上の債務問題を解消できないのは限度を超えたバカか、不正をしているかのどちらかです。どっちなのかを解明するために徹底的に調べてみるべきだと思います。

阿波踊り報道の方向

権力に負けずに踊った人を褒め称えたり、25億円の損失を被ったなどと本質や危ない部分は無視して面白おかしいタイトルのオンパレードです。
今回のトラブルの影響で25億円の損失を被ったという記事では阿波踊りに関係する観光客は1人2万円消費する、去年の観光客123万人から1割に12万3千人の観光客が減ったから2万円×12万3千人=24億6千万円を損失したと書いています。記事としてもタイトルとしても面白いです。東スポですしね。
今年の観光客は108万人でした。2万円×108万人=216億円です。これは利益ではなく売上なので利益金額は全然少ない金額になりますが、この金額に対して4億円の債務って大きな金額なのでしょうか。216億円に対して4億円は1.85%、この数字をみてどう思いますか?4.2億円の債務は単年度ではなく累積ですよ。バカらしくて話になりません。
どれだけ阿波踊りに関係している人達がぼろ儲けをしているか。わかっていても記事を書けないのでしょう。海の家が数十年以上ぼろ儲けしていることが全く問題になっていないのと同じ仕組みです。新聞やニュースでは扱えるはずもなく、闇です。
阿波踊りを強行した人達の仕事をしっかり調べて報道してみてください。きっと面白いことがいっぱいわかると思います。観光協会を調べるよりも、強行した人達幹部達の身辺を調べると面白いはずです。きっと怖くて誰もやらないでしょうがw

阿波踊り問題の結論

結局は誰も本当のことを知りたいわけではなく稼ぎたいから書いているだけ。地元の記者は調べて書くことができるはずなのに、そんなことをできる人はいるはずもなく。だったら最初からネタにしなきゃいいのにって思います。
テレビで上っ面だけの話を流せば、テレビを見ている人のリテラシーは低いですので期待通りの反応をするでしょう。きっと期待通りの反応をされたことでテレビ関係者は喜んでいることと思います。でもそれはテレビ業界を終わらせることを早めているということに気付いてください。
観光協会や阿波踊りを強行した人達を徹底的に調べると何もかもがハッキリとわかると思います。有名な人がしっかりとしたことを書いてくれることを願っています。

この記事を書いた人

山口 健一

20年以上会計事務所で勤務し、20件以上の税務調査経験があります。

これだけの経験がある私だからこそ税理士との交渉をスムーズでわかりやすいものにするお手伝いをすることができます。

税務、法務、労務など会社経営に必要な全て業務知識を網羅しており、私が可能なことは私が対応をし、専門家に依頼すべきことは適切な専門家に依頼、仲介をすることができます。