子供も大人もゲームじゃなくてパソコンを買え!の話

パソコン
パソコンの所有率が2009年をピークに緩やかに減少してきています。
情報通信機器の保有状況
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これは総務省発表の情報機器世帯別保有状況のグラフです。パソコン所有率のピークは2009年の87.2%。その後は緩やかに減少して2017年のパソコン所有率は75.1%。たかが12%、されど12%、私は危機的な減少と感じています。

パソコン所有率がピークだった2009年は6月にiPhone3GSが発売されました。

そして2010年にiPhone4が発売され、2011年のiPhone4Sが発売されました。

iPhone4が発売された2010年のスマートフォン保有率は9.7%でしたが、iPhone4Sが発売された2011年は保有率が29.3%になり、その後は急速に保有率が増え2017年のスマートフォン保有率は75.1%です。

パソコン保有率72.5%よりも多くなっています。

タブレット型端末の2010年保有率は7.2%。2010年は初代iPadが発売された年です。

その後は爆発的な増え方はしていませんが微増を続け、2017年の保有率は36.4%。

感覚的には2年から3年くらい前にピークを越えたイメージがありましたが、iPad Proの影響でそれまでとは違った使い方をしている人が増えていると思われます。

それとパソコン保有率の低下とも関係していそうです。

パソコン保有率が下がっている理由

インターネット利用端末の種類
これはインターネット利用端末に関するグラフです。パソコンを使ってインターネットを利用している人が減り、スマートフォンを使ってインターネットを利用する人が増えています。

このインターネット利用の内容がWEB閲覧なのかネットショッピングなのかSNSなのかはわかりませんが、パソコンを使いこなしている人が減ったというよりもパソコンは持っていたけどWEB閲覧などスマートフォンでも可能な用途でしか使っておらず、スマートフォンを入手したり使い方を覚えたことでパソコンを使う必要がなくなってしまっただけという状況だと思います。

使用頻度や使用用途はいろいろですが、パソコンではないとできない作業というのは非常に多いのでパソコンの保有率が下がっているということは、持っていたけど使っていない、使えていなかった人が離脱して保有率が下がり、スマートフォンの使用率が増えているだけです。

元からパソコンを使えていた人は少なく、WEB閲覧やネットショッピングやSNSなど、スマートフォンやタブレットだけでも十分楽しめる物への移行が進んだ結果だと思います。

今後はさらにパソコンの保有率が下がっていくと思います。

自宅にパソコンがないことのデメリット

パソコンが家になくてもWEB閲覧もネットショッピングもSNSもスマートフォンがあれば不自由なくできてしまいます。

今までパソコンを使っていた人の中でスマートフォンやタブレットへ移行した人は元からパソコンを使えていなかったはずです。

スマートフォンやタブレットでも十分用が足りることも多く、その方が効率が良いこともありますが入力スピードや画像処理や動画処理、仕事と言える内容を処理するためには絶対にパソコンが必要です。

自宅にパソコンがないということは、その時点でパソコンに関する知識を増やす機会がなくなります。

パソコンが家になくても良いと思った時点で終わっていると思いますが、パソコンが自宅になくなること、自宅にない状態はパソコンに関する知識を得る機会がなくなるということです。

会社は勉強をしたり学ぶ場ではないので、会社でパソコンの知識を得るという考え方の人は、会社からは早く辞めてもらいたいと思われている可能性が高いということを常日頃から意識しておくべきです。

パソコンを使えるとはどの程度のことか

パソコンが使えるということは雇う会社としては長所でもなんでもなく、ひらがなの読み書きができることや九九のかけ算ができうることと同じくらい当たり前のことです。

自宅で使うパソコンとOSの選択、設定やデーター移行や通信環境の設定。ググりながらでもそれくらいは普通にできる状態が普通で当たり前です。

職種や男女を問わずこれくらいのことができない人が就職して給料をもらえると思っていることが甘すぎますし、異常だと思います。

今はそんな知識がなくてもどうにかなりますが、そのうちに手遅れの状態になってしまうと思います。

職種問わず、そんな人を雇いたくて雇う会社などあるわけないです。特に技術がなく事務作業しかできなくて、特殊な知識や経験のない人、近いうち仕事なくなります。

24時間テレビやワイドショーやドラマを見ている時間あったら学びましょう。

お金がないからパソコンを買えないのか?

属性別インターネット利用率
これは年齢別と年収別のパソコン保有率のグラフです。

年収別のパソコン保有率の部分に注目してください。

年収が少ない人はパソコンが保有できないのではないです。

パソコンを保有して学ぶ必要性がわからないから年収が低いのです。

パソコンも使えない人ができる仕事なんてお金になりませんし、もう一度書きますがパソコンを使えるかどうかと言うことは雇う会社側としてはひらがなの読み書きができるか、九九のかけ算ができるかどうか程度のできて当たり前のことです。

その当たり前のことを学ぶためには自宅にパソコンを持つことは必須であり、学び続ける必要があります。

キーボードもテンキーもブラインドタッチは当たり前のことであり、専門知識に関する仕事をしている私でさえキーボードもテンキーも爆速です。

これは特技でもなんでもなく、当たり前のことです。

専門知識がないにもかかわらず、私より遅い人は軽蔑してしまいますしアホだと思っています。

パソコンを保有しないことは子供への悪影響が大

自分の都合でパソコンを持たないことも、仕事で困ったことになるのも自業自得なのでどうでも良いと思います。何をどうするかはその人の自由です。

しかしかわいそうなのは子供達です。

家にパソコンがあるかどうか、子供達がパソコンを使ったり学ぶ機会があるかどうかは子供達に意思ではなく親の意思で決定します。

リテラシーの低い親の場合はパソコンが家にないことが多く、子供は家でパソコンを使う機会も学ぶ機会もなくなります。

収入の低い親の子供も収入が少なくなってしまうという負の連鎖。

塾や私立学校への進学や教材だけではなく、パソコンの保有の部分でも大きな影響を与えてしまっていると思います。

収入が低い家庭の多くの場合、パソコンを買うことができないのではなくパソコンを買う必要を感じずに他のことにお金を使ってしまっているはずです。

実際パソコンを使えるのか?

現実は使えない人が大多数なことはわかっています。

でもその状態の人を雇いたいと思う企業はあるわけない!ということだけは認識しておくべきです。

テレビを見ている時間、プライベート飲みをしている時間があったら人として最低限の知識を身に付けるべきだと思います。

最低限の知識がない人多すぎです。

大げさな話ではなく、現実的な話として今はどうにかなっていても、どこかで仕事完全になくなり人生が終わってしまうことになると思います。


2020年8月12日追記

このブログは2018年9月8日に書きました。

2020年は新型コロナウイルスの影響で在宅での仕事が増え、今後も通勤をしない仕事方法という流れが進んでいくと思います。

製造業や建設業など現場仕事の人は今後も変わらないと思います。

驚くことに営業事務の仕事をしている人が紙の書類があるから通勤が必要であると感じていて、今後も今と同じ状況が続くと思っている人が非常に多いのです。

営業事務などの仕事は今後はペーパーレスが進むことにより通勤の必要がなくなり、リテラシーの低い人は職がなくなっていくという現実を全くわかっていないのです。

パソコンを使える人と使えない人、リテラシーの高い人と低い人との差が今まで以上に大きくなり、今後はさらにパソコンを普通に使えない人は仕事がなくなると思います。

今からスタートしてもかなり遅いので、他の人の何倍も頑張る必要がありますがまだまだ頑張れば取り返しが付く状態です。

これは私が今オススメの8万円のパソコンです。

特別定額給付金の10万円で問題なく買うことができる金額です。

エクセルとワードは入っていませんが、かなり性能が良く、コストパフォーマンスは最高です。

エクセルとワードがなくてもグーグルのスプレットシートとドキュメントを使うことで問題なくパソコンを使うことができます。

新しいパソコンを買い、ググりながら自分で全て設定と新しい使い方を試してみてください。

この記事を書いた人

山口 健一

20年以上会計事務所で勤務し、20件以上の税務調査経験があります。

これだけの経験がある私だからこそ税理士との交渉をスムーズでわかりやすいものにするお手伝いをすることができます。

税務、法務、労務など会社経営に必要な全て業務知識を網羅しており、私が可能なことは私が対応をし、専門家に依頼すべきことは適切な専門家に依頼、仲介をすることができます。