5月13日の夜に、あるうどん店が50人貸切の予約をドタキャンをされてしまい、キャンセル料を請求したら逆切れされたとのツイートがありました。
無断キャンセルに合いました。
 
50人で貸切の予約で、料理を準備してお待ちしてましたが、予約時間過ぎても見えず、此方から電話するとキャンセルとの返事。
 
キャンセル料を請求したら、そんな説明は受けていないと逆ギレ。
 
国際信州学院大学の教職員の皆さん、二度と来ないでください。#拡散希望 pic.twitter.com/Fo0Kk9Llg2— うどんや 蛞蝓亭 (@NamekujiUdon) 2018年5月13日
ツイートが削除される可能性があるのでスクショも貼っておきます。
「うどんや 蛞蝓亭」というお店に「国際信州学院大学」の教職員50人が予約をしたのですが、予約時間を過ぎても来客しないので電話をしてみたらキャンセルをされた。キャンセル料を請求したら逆切れされたという話です。
このツイートが5月14日早朝からリツイートや引用リツイートで流れてくる流れてくる。今のリツイート数は5万を超え、いいねは4万を超えています。
私も引用リツイートをしたくなりましたが、この手の話はフェイクが多いのでまずは「国際信州学院大学」でググりました。少し胡散臭い感じでしたが「国際信州学院大学」のサイトはありました。そして「国際信州学院大学」公式ツイッターアカウントもありました。
サイトもツイッターアカウントも内容はよく読まず、サイトの見た目が胡散臭かったのでツイートをするのはやめておきました。
10時半頃になりITmedia NEWSから次のようなニュースが流れてきました。
実はこのうどん屋も大学も実在せず、巨大掲示板「5ちゃんねる」のユーザーたちによる創作。架空の店舗のドタキャン問題が拡散・炎上したこの騒動について、「秀逸な釣りネタ」などと評価する声がある一方、「実際にドタキャンに苦しんでいる飲食店のことを思うと笑えない」「フェイクニュースで人をだますことは簡単だと証明する事例だ」などと批判したり心配したりする声も出ている。
うどん屋「ドタキャン受けた」とTwitter投稿 「気の毒」と拡散したが、店も加害者も架空
うどん屋も大学も実在しないフェイクツイートでした。店名である蛞蝓亭。難しくて漢字が読めなかったのですが「ナメクジテイ」でした。ツイッターアカウントのアイコンもよく見たらナメクジそのままでした。店名がおかしいことも、アイコンがナメクジであったこともニュースを読むまでは全く気が付きませんでした。ツイートしないで良かったです。
5月14日夜になってもまだリツイートや引用リツイートが流れてきます。ニュースが書かれた朝10時半以降は学校名や店名でググればすぐにフェイクだということがわかるはずなので、どちらでもググらず何も調べずにフェイクツイートを拡散している人が沢山です。
偉そうなことを書きましたが、私もフェイクツイートを信じて拡散してしまったことがあります。東日本大震災直後に「ガレキの下敷きになっていて身動きが取れない、助けてほしい」というツイートをリツイートで拡散してしまいました。しかし後になりフェイクツイートということがわかりました。
この失敗をしてからは真実であると確信できた時以外はリツイートなどで拡散するのをやめました。反射的に拡散したい!と思ってしまうツイートはフェイクであることが多いので、流れてきた内容をググって絶対に大丈夫と確信した時だけリツイートなどで拡散しています。震災以降、ほとんど拡散目的でのリツイートはしていないような気がします。
脊髄反射的に拡散したくなるツイートは非常に怪しいです。拡散したくなる気持ちが大きいツイートや情報ほど慎重に対応するべきです。フェイクニュースは拡散させることが目的ですので話が出来すぎていることが多いです。そして出来すぎていると警戒されてしまうので程良く雑な感じを織り交ぜているフェイクニュースもあります。
今回のようにツイート内の固有名詞でググっても実際にサイトがあり、公式ツイッターアカウントも数ヶ月前から動いていたりと、フェイクニュースの手口が非常に手が込んで巧妙になってきています。良心に訴えかける内容、人のうぬぼれ心を巧みに利用するフェイクニュースが増えてきています。
拡散したくなった時はまずググりましょう。今回のように大学名だけをググっても架空の場合があるので、少なくてもツイート内の固有名詞を2つ以上はググって調べましょう。脊髄反射的にリツイートをして拡散したくなる情報は、他の人も同じように反応しているはずなので、自分が拡散しなくても既に拡散されています。焦らなくても大丈夫なんです。
拡散したいという気持ちが大きい時ほど怪しいと思い、慎重に対応するのが正解です。今後はさらにフェイクニュースが巧妙になってきます。絶対に大丈夫!との確信を持てた時以外は拡散しないようにするべきです。フェイクに引っかかる人とスパムを踏む人は同じ人です。オレオレ詐欺に引っかかるのも同じ人です。
自分は大丈夫と思わず、私だからこそ引っかかってしまう!の気持ちを忘れずに!いきましょう。