昔ながらの商店街は変わらないと終わってしまう!の話

佃野商店街
皆さんの近所に昔ながらの商店街ってありますでしょうか。

六角橋商店

私は実家が横浜白楽の六角橋商店街近くだったということもあり、商店街大好き人間でした。
六角橋商店街の公式サイト

いつ頃までだったかは覚えていませんが小学生の頃は六角橋商店街の狭い仲見世通りは入り口付近から半ばあたりまで、満員電車のような感じの人の多さだった記憶があります。

30年以上前のことなので少し記憶がおおげさになっているとは思いますが、とにかく人が多くて前に進むことが大変だったということが記憶に残っています。

当時白楽駅前に小さなスーパーがあり、商店街から少し外れたところにキヌヤとピーコックというスーパーがありました。スーパーで買っていたのは牛乳とかバターくらいだったと思います。

肉、魚、野菜は商店街の中にあった肉屋、魚屋、八百屋で買っていました。小学校が終わってから親と一緒に買い物に行くことが多かったので、行く時は夕方頃が多かったです。

この時間は商店の仲見世通りは普通に歩けないくらいの混雑で、魚屋さんや八百屋さんの混みっぷりは特にすごかったです。

その頃から30年以上が経ち、すっかり寂れた商店街になってしまいました。何度かの火事の影響もありますがそれだけではないですね。魅力あるお店がなくなってしまったのだと思います。

15年くらい前に鶴見に引っ越したので、その後は月に1度も六角橋商店街へ行くことがなくなりまりました。

行く頻度が極端に少なくなったので細かいことはわかりませんが、とにかく人がいないです。一方通行である六角橋商店街大通りは白楽駅から神奈川大学への通学路ということもあり、ほどほどに人が歩いていますが買い物目当ての人という感じではありません。

この大通りには肉屋、魚屋、八百屋など昔ながらの商店街定番店はありません。ココイチや安安など安い飲食店が多く、商店街である必要が感じられない並びです。

仲見世通りはほとんど人がおらず、おしゃれなカフェや美味しい塩ラーメンのお店に少し客が入っている程度。

空き店舗が極端に多い訳ではないですが、ほぼ全ての建物が50年以上前のような感じで古びて汚いお店ばかり、昔盛況だった仲見世通りを知っている私には廃墟商店街のように見えてしまいます。

商店街マップを見てみたところ、八百屋と魚屋は見つかりましたが肉屋は鶏肉屋しか見つからず。あるのかないのか良くわからない状態。
六角橋商店街マップ

何にしてもこの商店街の買い物で毎日や数日分の食材、日用品を買うのはとても面倒な状態です。肉と魚と野菜やその他の食材を売っている店が離れていて、惣菜屋が少ない。そしてどのお店も見た目が汚い。

近所にある大型スーパー、食品館あおばを上まわる買い物メリットが商店街には全くない状態です。

商店街での買い物メリットが全くないというイメージ通りの人の少なさと寂れ方。今後も人口が減っていき、神奈川大学の生徒も加速度的に減っていきます。

大道芸祭やドッキリ闇市場などのイベント開催をして盛り上げようとしているようですが、魅力ない商店街にイベントで人を集めても客になってくれるわけもなく、全く根本的な問題とはかけ離れた方向で頑張っていると思います。

日常的買い物を食品館あおば以上に快適だったり魅力的な商店街にするか、日常的な買い物をするお店はあおばに任せて完全に別の道を進むかのどちらかしかないと思います。

日常的な買い物を大型スーパー以上に快適にするというのは不可能に近いと思います。今あるお店を全て壊し、配列と入れる店を考えてショッピングモール的な感じにすれば戦えると思いますがコストパフォーマンスを考えると新しいスーパー作っちゃった方がコストパフォーマンス全然良いと思います。

商店街の現実

となると生き残る道は日常的な買い物をする商店街にするのを完全に諦めて独自の道を進むしかないと思います。

今の商店街は独自の道に進みたい、進んでいるお店が多々あります。そんなお店と昔ながらのお店が入り交じっているため、中途半端で人が来ない状態。食材も含めて日常品を売るお店を全部なくしてしまうと面白い商店街が出来上がると思います。

しかし商店街には変わりたくない人がいっぱいです。昔からやっている人はずっとそのままがいいんです。今までやってきた通り、客が来るのはただ待つだけ。

そんな人達が多く残っている商店街、大きく変わることができるのはほぼ全滅状態になってからでしょうね。きっとその時になってからでは手遅れだと思いますが。

昔から小売店をやっている人は変わりたくない人が多いんです。理由は何もしないでも儲かって食べてこれたから。

許可制であるので少し特殊ではありますがタバコ店の場合、昔からよくあった店員が1人座っているだけのマックス小さいタバコ店。そんな小さいお店でも20年前は3千万円超の売上があり、粗利益は300万円超。

粗利益とは売値から仕入値引いた金額のことです。窓口しかない超小さなタバコ店でも座って待っているだけで300万円以上粗利益。

タバコを吸う人が減ってきた影響で年々売上金額は減ってきましたが5年くらいまでも100万円くらいの粗利益がある状態。こんな甘い商売を何十年もしてきたら変わりたくないですし、変われるわけないですし、変わる能力があるわけないです。

これは商店街の人達がダメな人達ということではなく、何十年も努力しないでも生活できてしまったので考えることできなくなっているんだと思います。

他の業種であっても商店街ってこんな感じで昔は甘くてヌルヌルの商売だったんです。やらなくても大丈夫な状態だと、なかなかやるの難しいですよね。

朝早く起きて仕入とか、夜遅くまで仕事してるとか、休みもなく重労働をしているから努力してる!という人もいるかもしれませんが、そんなの当たり前のことで努力なんて言いません。逆にコスパ悪いということでダメな状態なんだと思います。

大好きだった六角橋商店街、これ以上衰退して欲しくないですが破綻崩壊してしまうのは時間の問題だと思います。

鶴見の佃野商店街

商店街と言えばもう一つ!鶴見にある商店街、佃野商店街。15年前に白楽から引っ越した今の家の近所にある商店街です。この商店街も終わってます。

客が入っているのはスーパー2店舗とパチンコ屋だけ。綺麗ではないですがアーケード付きの商店街なのにスーパーとパチンコ屋以外はほとんど客が入っていません。かなり店数多く、スーパーに来る人は終日かなり多いので買い物意欲がある人の人通りはかなり多いのですが魅力的なお店が全くないのです。

佃野商店街は肉屋や魚屋や惣菜屋など毎日必要な食材を売るお店けっこうあります。でも肉屋などは商店街に面しておらず、中に入っていかないと商品を見れない構成になっています。中は暗い雰囲気なので中に入りにくい雰囲気です。

普通にディプレイされている肉屋があれば家賃も安く済むし売れると思うのですが、なぜか佃野商店街の肉屋は中まで入っていかないと商品を見ることができないお店ばかりです。中に入るのは嫌という気持ちもわからない肉屋、買いたくないです。余分な奥行きある店舗を借りているのでコストパフォーマンスもかなり悪いと思います。

佃野商店街の場合は変わりようがなさそうです。必要なのはスーパーとコンビニとボクシングジムと100円ショップとサニードラッグと交番くらい。

佃野商店街の話を書き始めたら行き詰まりました。スーパー以外に残りそうな店はないですし、開閉式のアーケードになっていてコストかかりまくっているので破綻せずに済むストーリーが全く思いつきません。

この辺に住んでいる人もスーパー2つが残れば他の店は全部なくなってしまっても何も困らない状況。六角橋商店街と違い、最寄り駅から徒歩15分くらいの場所にあるので近所に住んでいる人以外はほとんど来ない状態。

結論

佃野商店街は変わりようがなく、終わってしまいそうです。

この記事を書いた人

山口 健一

20年以上会計事務所で勤務し、20件以上の税務調査経験があります。

これだけの経験がある私だからこそ税理士との交渉をスムーズでわかりやすいものにするお手伝いをすることができます。

税務、法務、労務など会社経営に必要な全て業務知識を網羅しており、私が可能なことは私が対応をし、専門家に依頼すべきことは適切な専門家に依頼、仲介をすることができます。